日々記 観劇別館

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『クリエ・ミュージカル・コレクションII』初日感想(2015.2.20ソワレ)

キャスト:
大塚千弘涼風真世保坂知寿、岡田浩暉、今拓哉、田代万里生、吉野圭吾、山口祐一郎

本日、クリコレ2の初日に行ってまいりました。
以下、例によりだらだらな感想です。しかも、公演中のある個人的な衝撃のため、頭から記憶が吹っ飛んでしまいましたので、セットリストもありません。

コンサートはオープニングトークから開始。本日のトーク担当は千弘ちゃんでした。『この森で、天使はバスを降りた』の思い出の曲についてのトークでした。
全員の入場が終わってのトップバッターは山口さん。金髪っぽい長めの髪は地毛かカツラか不明。いつもながらの長い脚の細さに震撼。『ローマの休日』からの一曲でしたが、ハイテンション+初日特有の緊張に満ちた、張りのある歌声でした。
続いて万里生くん。彼の力みのない、それでいて涼やかに豊かに響く歌声は良いですね。
三人目は吉野さん。万里生くんの対極にある毒気、もとい、エロ格好良さにかなり当てられました。そして流れるようなダンスアクションに釘付け。
……で、早くもここから記憶が曖昧なので(おい)、以下は時系列無視、思い出した順に記してまいります。

千弘ちゃんの『この森で〜』は実際に観に行った演目なので、久しぶりに劇中ナンバーを聴けて嬉しかったです。再演希望。
涼風さんは、オープニングの大胆な黒レース衣装に度肝を抜かれました。俗な言葉ですが、あまりにも美魔女過ぎます。
知寿さんはオープニングの衣装は普通でしたが、2幕オープニングの『エニシング・ゴーズ』のナンバーでのミニスカはインパクト大でした。あれを着こなせる均整のとれた体型、凄いです……。

なお、2幕で以上の女性トリオが『イーストウィックの魔女たち』のナンバーを歌唱してましたが、歌よりも「この中で誰がモリクミさんやねん?」という点が気になって仕方ありませんでした*1

万里生くんは今回持ち役の歌が少なかった(なかった?)ようで、カテコのご挨拶でもそのことに言及していました。実際、本日の貴重な若手男性メンバーなので仕方ないのですが、シェルブールなど井上くんの持ち役の歌が2曲ぐらいあって、ちょっと不憫ではありました。

岡田さんは、多分持ち役のナンバーを取り混ぜて歌っていたと思いますが、正確な所は不明です。歌われた中では、『ブイドイ』が、少し線の細さは感じられましたが、合っていたと思います。

今さんはオープニングで何と側転を披露していました。『レ・ミゼラブル』や、『M.A.』の大好きなフェルセンのナンバーを聴いて、私のテンションはかなり上がりました。
ただ、『シラノ』のナンバーは、少々尾てい骨がこそばゆかったです(^_^;)。いえ、もちろん今さんのお歌は、爽やかな大人の色気を振りまいていて、大変に格好良かったのですが。ああいう男の気障さと浪漫に溢れた歌詞を堂々と歌っても違和感のない、オリジナルキャストの鹿賀さんは凄いと思いました。
上記男性3名に吉野さんを加えた4名で『モンテ・クリスト伯』のナンバーの歌唱がありましたが、それが格好良くないわけはありません。歌詞のどす黒さがまた、厚みのあるコーラスにぴったりなのです。

そして何と言っても山口さんなわけですが、実は個人的に衝撃だったことがありまして。
知寿さんとの『パイレート・クィーン』(PQ)からのデュエットが1曲ありましたが、何と、そのナンバーが歌われていた劇中の場面を、客席でどうしても思い出すことができませんでした。この演目のデュエット、お2人のハーモニーがこの上なく美しくて大好きだった筈。なのに思い出せない、という事実に打ちのめされてしまいました。セットリストが頭から吹っ飛んだ衝撃というのはこの件です。
……ええと、確か、ヒロインのグレイスが政略結婚した夫の裏切りで女王に囚われ、ティアナンが救出チャンスを狙っている間の心境を歌ったものだったでしょうか?きちんと思い出せないのが苦しいです。
『PQ』からは2幕でもう1曲、ティアナンのソロナンバーが披露されました。初め、長髪ウェーブのカツラで出てきた人のシルエットを見て、吉野さんと見間違えた自分(^_^;)。本公演でもエクステではなく、こっちを使っておけば良かったのに、と少しだけ思いました。このソロの終了後に「脚長っ!」「イケメンよね〜」とわいわい語りながら『イーストウィック』の3人組が登場する、という演出がなかなか笑えました。

前後しますが、1幕の最後では今秋に再演する「あの演目」のクライマックス場面が、初演キャストの山口さん、吉野さん(衣裳が……)、千弘ちゃん、そしてゲストに今さんと万里生くんを迎えて展開されていました。確か前回のコンサートにも登場した「あの羽根」を山口さん、吉野さんが可愛らしく装着し、更に万里生くんにも装着されていましたが、もしかして山口さん、あれ、気に入ったんでしょうか?(^_^;)
それから、千弘ちゃんが出演する以上、あのデュエットはやるだろう、と思っていた『レベッカ』のナンバーをしっかりやってくれたのは嬉しかったです。

そして……そして……。アンコールで、長年持ち役で歌っていたあのナンバーを、真っ白なシャツを纏ってしっとりと聴かせてくれたのにはもう涙するしかありませんでした。いきさつからして、封印してしまっても不思議ではない、と思っていましたので。あの頃と同じく、歌の方がリードして、オケが合わせて演奏してくれていました。

カーテンコールでは、初日でしたので、プリンシパルキャスト全員からご挨拶がありました。そして、おや、司会進行?と見せかけて、千弘ちゃんを紹介した後は全く仕切ろうとしない山口さんと、この順番でご挨拶して良いの?と困惑する他の皆さま(^_^;;)。ツッコミ役になってくれる先輩やプリンスリーダーの不在は大きいです……。
しかしそれにもめげず、次々に声を張り上げて押忍!という感じに体育会系にご挨拶を回していくキャストの皆さま。そして、最後に誰よりも大きい声で元気に「ありがとうございました!」と締める大きい方なのでした。
明日の公演でも皆さま、お元気でありますように。

*1:千弘ちゃんの歌詞に「(理想の相手は)私を持ち上げられる人!」というのがあったので、多分正解は彼女。