日々記 観劇別館

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げきぴあ「『エリザベート』への道2012」顔寄せ記事、そして『BEST STAGE』2012年5月号

今更ですが(最近この導入句が多いですね)、げきぴあの連載「『エリザベート』への道2012」に4月2日に開催された『エリザベート』2012年公演の顔寄せ取材が公開されていました(記事へのリンク)。
写真に見る禅さんの髪の伸びっぷりや古川くんのお顔のふっくらさ加減など、気になる所は数々ありますが、注目ポイントはやはりマテさんと山口さんの2ショット写真における、2人の斜め横顔の美しさ加減でしょう。良い雰囲気の写真です(^_^)。どうでも良いことですが、この2人はちょうど20歳違うようです。前回の城田トートほどではないにせよ、間に1965年生まれの石丸さんを挟んでほぼ10歳ずつ違う3人が同じ役を演じるのは、改めて不思議な気がします。
また、記事本文にもありますが、マテさんがペットボトルのマテ茶を飲まれているのは制作側の駄洒落的陰謀だろうか?などのどうでも良い所が気にかかります。しかも2本……。そして山口さんのカバー付き水筒は、何というか「この人らしさ」を感じました。

更に今更な話ですが、先月末発売の『BEST STAGE』5月号についても少しだけ語らせてください。

山口さんの写真が……ただ椅子に腰掛け下からカメラを見つめているだけの写真なのに、やはり目力が強烈です。コメントの「トートはあなた自身」という言葉ですが、トートが常に誰かの映し鏡である、という考え方はこの何年かずっとぶれていないように思います。
山口トートは一見変わらないようでいて、1つの興行の初日から楽までの間にもかなり変化してくれます。声色や存在感など、色々な意味で希有で使い所が限られており、しかも一見盤石に安定しているようでいて凄まじい揺らぎを見せてくれる役者さんでもあります(そこら辺が合わない人には合わない一因でもあったりするわけですが)。そんなわけである興行で1回観たら次はもういいや、で終わらせるのが非常にもったいないのです。

あとインタビューで印象に残ったのは、石丸さんが、体操室のシーンであえて蛇のように下から這うように登場し、粘着型で攻めてみた、というエピソードと、マテさんの「トートは私の運命(さだめ)」という発言でしょうか。
石丸さんは前回観た時は、粘っこく攻撃的なトートの演技の面白さを追いかけるのが精一杯で、あまりじっくり観られていませんでした。なので体操室での出方もほとんど記憶にありませんが(^_^;)、今回も1回観る機会があるので、しっかり観察しよう、と心に決めています。
マテさんのトートも現在の所は1回しか観る予定がありません。しかし「運命」という言葉から、この方のウィーン版来日時のトートの歌に演技に漲るパワフルさが蘇り、ドキドキしています。
それから瀬奈さんは、山口さんの演技上の相手役への細やかな気遣いをきちんと把握してくださっているのが嬉しいです(^_^)。
なお、同じ記事の春野さんとトリプルルドルフのインタビューもそれぞれ面白かったのですが、実際に舞台を観たことがありませんので、語るのは保留にしておきます。