日々記 観劇別館

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『エリザベート』2012年全キャスト決定

昨日辺りから『エリザベート』の公式サイトにカウントダウンタイマーが設けられていましたが、本日全キャストが発表になりました。

まず、何を置いても山口トートに再会できることを喜びたいと思います。4大都市、5ヶ月の長丁場となりますが、お身体に気をつけて、またあの圧倒的オーラの死神で魅了していただきたいものです。

……というわけで、以下、いっぱいの文句といくばくかの期待を込めて、語らせていただきます。多少の暴言も含むかも知れませんが、ご容赦ください。

まず、今回のエリザにはマテ・カマラスさんがトートとして登場されるとか。……ええと、それならシシィも海外な方を連れてきていただきたかったと思うのは、自分だけでしょうか?
あと、マテさんが日本語で、あの日本式(小池先生式)のずるずるしたトートの衣装をまとってシャウトする姿の想像が付きません。
『MITSUKO』等を通じて小池先生とマテさんにご縁ができたことは容易に想像が付きますが、もし興行元がマテさんを出すことで海外ミュージカル好きの客層を狙ってるとしたら、それはかなり違うと思うのです。だって海外ミュージカルファンの方で小池先生の演出が好き、という人をほとんど見たことがないですもの(^_^;)。
ウィーン版演出エリザでの肉食系マテトートが好きだったので、彼の東宝版エリザへの参戦に対しては物凄く複雑な気持ちでおります。

それから、ルドルフ。本来2009年で卒業のつもりだった所を前回スペシャルで呼び戻されたという浦井くんと、あちこちの舞台で成長著しく大活躍している彼方くんはともかくとして、万里生くんは再登板してくれると信じていたので、まさか総取っ替えとは、と軽くショックを受けています。
期待したいのは平方くんでしょうか。ロミジュリのティボルト。上原ティボのディープでラテンの入った色気とは対照的な、正統派の白皙の美青年モードの色気を醸し出していたのが記憶に新しいです。歌もそこそこ良かったかと思います。残り2人については、古川くんがテニミュに出ていたらしいという以外は予備知識はゼロに近いです。井上ルドが卒業して浦井ルドとパクルドが登場した時ってこんな雰囲気だったのかもね、と想像しています。

今井さんのパパ起用はちょっとびっくりです。初演を観ていない者に取ってはパパ=村井さんでしたので。
ところで今井さんと言うと、愛に溢れた慈父か、粗暴で身勝手な暴君かのどちらかしか見たことがないのですが、彼があの少女シシィ登場時のパパと家庭教師とのいちゃつきシーンを演じるんでしょうか。あるいは今井パパ用に演出が変えられるのかも知れませんが、やや「怖いもの見たさ」な心持ちです。

歓迎したいのは、岡田さんのフランツ・ヨーゼフ起用です。8月のBWミュージカルライブで圧巻の「カフェ・ソング」を生で聴き、この人の歌をもっと聴いてみたい!と思っていた所でしたので。
そして岡田さんはかなりお若く見えるのですが、実は禅さんより1歳下なだけ、という事実を初めて知った時は衝撃でした(^_^;)。ミュージカル系の役者さんが舞台上のみならず板の下での実年齢不詳ぶりは、本当驚異的です。
あと、続投の岸さんはエルマーだと若干役不足になってきた気がしないでもありません。でも、じゃあエリザでエルマー以外にどの役をやるか?というと難しいのは事実ではあります。
それから、そろそろ高嶋さん以外のルキーニを観たいんだけどな、という言葉は、きっとルキーニがWキャストになる、または新キャストになるその日まで、延々と口にし続けると思います。ただ、その前に山口トートが先に卒業してしまいそうな気もいたしますが。

まだ語り尽くせていないかも知れませんが、明日はTdVの前楽を観に行く予定ですので、そろそろ眠りに就きたいと思います。そして明後日の千穐楽にも登城予定。決して長いとは言えない今回の東京公演、あっという間に終わりが近づいていて寂しい限りですが、折角幸運にもラスト2公演が観られることになりましたので、残り僅かなヴァンパイアの皆様との時間をじっくりと楽しんでまいりたいと思います。