日々記 観劇別館

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遠くから中日レミゼ楽を見守りつつ

既に前のエントリのコメント欄にも菊音さんからレポートをいただいていますが、本日が中日劇場レ・ミゼラブル』の千穐楽だったのですね。自分であえて名古屋行きを見送っておきながら、飛んでいきたいだの何だのとここで呟いてましたが、実際、この時期は仕事がハードでとてもそれどころではなく、見送って正解、な状況でした。

中日のレミゼでちょっと気になっているのが、
「山口バルジャンの声が聴き取りづらかった」
「声がかすれるような歌い方だった」
等の感想を時折見かけたことです。それが、先日の『エリザベート』の時のようにウィスパーボイスの技巧を多用した結果なのか、レミゼの抑えられた音響に勝てない程に不調なのかが判断できずにおります。一方で演技は申し分なかったという話が聞こえてくるだけに、
「もし自分が4月に金沢に観に行く時声が出なくて、現地の人をがっかりさせちゃって、しかも今井バルジャンより不調だったらどうしよう*1
と、かなり失礼なことまで考えてしまっているような心境です。
まあ、ミュージカル観るのが好きな人でも、山口さんを観る時はフィルタがかかってしまう自分のような人間もいるし、技巧を凝らしていようが何していようが、自分が観た時にちょっと不調だったらそれだけでダメ出ししてしまう人もいるんだろうから*2、そういう感想が出てきても仕方ないよね、大体山口さん忙しすぎるんだよね、と、心の中でついついぶつくさ呟いてしまいます。
とは言え、地方公演では一期一会の観客が大半だと思うので、もしそこで調子が出せずに低い評価を受けた場合は、それを黙って厳しく受け止めるのがプロというものでしょう。
まあ、それでも山口さんはにっこり微笑んで、その時のご自身の持てる力を舞台上で尽くしていくだけなのだろう、と、本日の楽のご挨拶の時にガブローシュを巻き込んだりと、いつものようにお茶目だったという山口さんのご様子を読ませていただきながら、思いを馳せているところです。
お元気で。どうぞ2週間後にお目にかかる日までお元気で。

*1:今井さんには何の妬みも嫉みもありません。

*2:私も同じようなことがありました。1回観た時の印象があまりにガタガタだと、それに引き摺られてしまうのは分かります。