日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

昨年12.25の朝日新聞関西版記事

しまりすyyさんのブログで記事の存在を知り、関西在住の友人にコピーを頼んでいたものが、一昨日届きました。
届いた物を見ると、コピーではなく何と新聞の現物だったのでびっくり。しかも新聞店のポリ袋入り、ということはもしかしてわざわざお取り寄せしてくれた?ああぁ、余計な手間をかけさせてしまった!と恐縮しまくり。でもありがたいです。おかげさまにてカラーで「神仙のごとき祐一郎スマイル」を堪能しております。
記事を読んで第一に、いやー、記者さんの文章まとめ能力はすごいな、と敬服いたしました。本文中にも「トリックスターのごとくインタビュアーをけむに巻く」と書かれてますが、さぞかし山口さんの不思議トークのエッセンスを取り出すのは大変だったんではないかと、苦労が忍ばれます。
特に「この男、熟しても落ちぬ」という記事の見出し*1にはかなりそそられるものがあり、上手いな、と思いました。ちなみに記者は「西本ゆか」さんという方です。

山口さんの言葉では、
「僕らは“死”のレクチャーは受けていない。いかに生きるかは、子どもの頃から説かれるのにね」
「トートは彼女(シシィ)を死に誘うことで逆に生きていくためのエネルギーを与え、“生”へと押しやっているのじゃないかな」
が印象的でした。だからルドルフを亡くしたシシィが生の現実から逃れるために死を所望すると拒むのね、と改めて考えてみたりして。
エリザベートの公演は終わってしまったけど、タイムマシンでちょっと前の山口さんにお会いすることができました。友人(と、新聞取り寄せにご協力いただいたというお母様)に感謝です。
……山口さんは今頃はトートを抜いてバルジャンにチェンジしている頃ですね(遠い目)。

*1:インタビューでの山口さんの「果物は枝から落ちる寸前が一番美味い。僕も落ちてる瞬間かも」の発言を受けたもの。しかし何て強固な自信に裏打ちされた売り文句!