日々記 観劇別館

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『篤姫』第3回感想

日曜日、第3回放映を、忠教(久光)様が回想シーンとかでなくちゃんと出演するという話だったので観てましたが……え?これだけ?という感じでした。しかも、かるかん?食べてたっけ?状態。
いえ、家族と喋ったりしながら画面に集中せず観ていたのがいけなかったんですけどね。幼い於一姫のぬるすぎる言動は、分家とは言え島津の姫君がここまでぬるくてもいいのか?としっかり覚えているのに。世間の山口ファンの皆さんに比べるとまだ愛が足りないのでしょうか。後でもう一度ちゃんと見返すことにしたいと思います。
樋口可南子さん演じる於一の母上が、身分に関係ない人間の誇りを教える場面が素敵でした。於一のしたことが善意の発露であったことを尊重しながらも、相手の誇りを自分のしたことごときで傷つく程度のものであると思うこと自体がおごりである、と諭す場面が。当時の支配階級が実際にこういう近代的な考えを持っていたかは定かではありませんが、良い場面だったと思います。
いくら激動の幕末期であっても、あんなリベラルな姫様はいないぞ、とも思いますが、於一の性格付けがリベラルであればある程、後に因習に満ちた将軍家入りしてからの描写とのギャップは大きいのでしょうね。今後の変化ぶりに期待したいところです。