日々記 観劇別館

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『篤姫』第45回

放映日はエリザを観に行っていたのでリアルタイム視聴できず。明日はスタジオパークの録画を見る予定だし、また録画を見るのを先送りにしたくない、ということで今夜録画を鑑賞いたしました。
薩摩では帯刀が脚の病に蝕まれ、西郷・大久保が討幕に突っ走ると分かっていても止められない、非常にもどかしい状況に。
岩倉が御所で王政復古を宣言し、慶喜に辞官納地(官位と領地の朝廷への返還)の勅命を下す場面で、「岩倉め、謀りおったな」という山内容堂の台詞があり、今さん*1がしゃべった!しかも割とアップで!と、ひっそり喜んでました。主役的にはこれから無血開城に至るまでの激しい攻防が始まってしまうわけで、全然喜ばしい話ではないのだけど。

病の帯刀はお近さん(良い人だ……)に支えられて今和泉の屋敷に出向き、天璋院を救うために薩摩へ呼び戻す手紙を書いて欲しい、と母上に頼みますが、あの子はもう徳川の人間だから、藩主様のお許しでも出ない限りはそれはできない、と母上は頑なに筋を通そうとします。
そこで国父・久光様にお願いして、本当にお許しの書状を書いてもらう帯刀。久光様の「それでわしにどうして欲しいのだ?」と口の端でにやりと微笑みながら話を聞く様子から、この若い家老がいつもいつも大胆だけど良い仕事をするのを本当に楽しんでるのが伝わってきました。
でも、以降最終回まで久光様は登場しないことが分かっています*2。あらすじを見る限り今後の薩長と幕府の戦いは、西郷vs天璋院という形で展開していくようなので、久光様の出る幕でないのでしょうけれど、ちょっと寂しいですね。
手紙を書くお許しを得て感涙にむせぶ母上の、心の底では娘が簡単には帰ってこないと知りつつも、それでも手紙を送らずにはいられない複雑な母心にはかなりじんときました。

その母上の手紙を受け取った天璋院のことを思い、何とか薩摩に帰そうとする滝山・重野・唐橋の大奥トリオのやり取りが面白かったです。クールビューティー・温厚篤実・天然の組み合わせの妙が何とも。家定にお渡りさせるために篤姫のドレスアップを画策した本寿院・滝山・幾島の場面をちょっと思い出しました。
三人三様に主人のことを心から思って帰郷への説得にかかるわけですが、その主人に「そなた達は私の家族」と言われてしまったら、そりゃ反論できないよね、というのが一緒に見ていた連れ合いの感想で、私も全く同感です。唐橋の子供泣き(別名:のび太泣き)が可愛かったなあ。

もしかしたら史実では、慶喜の助命や無血開城天璋院や静寛院が果たした役割は、これからドラマで描かれる程大きくなかったのかも知れません。でも、後5回、強い女達の戦いをじっくり見届けていきたいと思います。例え久光様の出番がなくても(笑)。

*1:そう言えば明日11/12は満40歳のお誕生日。おめでとうございます!

*2:ファンクラブ会報より。