日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

列に入れよ われらの味方に

ここには極力仕事のことは書きたくないのですが、ちょっと最近辛い局面に立たされていまして、心がレミゼの砦の学生達にかなりシンクロしています。先には絶望しか見えないのだけど、それでも最後まで戦いたい、そんな気持ち。ただ、所詮は組織に縛られている人間なので、今のところは上司達が更に上から降ってくる乱暴な意志と戦っている様子をこっそり伺うしか出来ないのですけれど。
そんなこんなでどっぷり沈みつつ東宝レミゼの公式ブログをチェックしたところ、福岡限定の電車「レ・ミゼラブル号」の記事が掲載されており、レミゼ尽くしの中吊り広告の画像がたっぷり公開されていました。この中吊りのキャッチコピーにいくつかの歌のフレーズが引用されているのですが、この記事のタイトルにも引用したフレーズや、「明日を生きるということは、希望から目をそらさないことだ。」がどういうわけか今の私の心に強烈にヒットしてきます。涙が出てきそうです。
所詮学生達の戦いは蟷螂の斧に過ぎず、市民は遠巻きに見守るしか無かったのかも知れませんけれど、学生達が「誰よりも強く、明日を求める」気持ちだったのは疑いもない事実。ここにいる日本のオバさんだって同じなのですよ。でも自分があんな風に絶望的な戦いに挑み、最後まで赤い旗を振って死ねるかというとそうではなく、多分誰かが撃たれた時点で白旗を揚げてしまうような気がします。あの砦での瞬間の学生達のように純粋になるには年をとりすぎました*1
それでも、明日も希望から目をそらさずに生きていけると良いと心から思います。少なくとも舞台のレミゼでは、砦に斃れた人々も、生き残ったマリウスも、彼を救うことに全てを賭けたバルジャンも、そして生きるために砦の死者から金品を奪うテナルディエも皆肯定しているように見えるので、きっと私の人生がどうなろうと全て神様はお認めくださることでしょう*2。……ジャベールのような最期さえ選ばなければ(泣)。
あぁ、早く次のレミゼ(月末観劇予定)に出会いに行きたいです。それが今の数少ない「希望」の一つでもあります。

*1:聞くところによると学生達の中にも「老学生」がいるそうですが、それはさておき。

*2:エンディングのあの神の御許の「列」に入れるかどうかは知りません。テナルディエ、生者とは言え「列」には加わっていないし。そもそも自分、クリスチャンではありませんし。