日々記 観劇別館

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2007年4人バルジャンインタビュー(朝日新聞2007/6/14夕刊)

6月14日の朝日新聞(東京版?)の夕刊に、「競争の伝統 「レ・ミゼラブル」日本公演20周年」のタイトルで2007年の4人バルジャン(別所・橋本・今井・山口)のインタビューが掲載されていました。
山口さんの「開幕からピークの状態で演じなければならない大変な役」という発言になるほどと思ってみたり、バルジャンを漢字1文字で表現すると?という設問に、その時により変わるから「回答不可能」と答えているのを見て、ああ、つくづくそういう定義づけがお好きじゃないのね、と改めて認識したりしていました。しようがないなあ、と思う一方で、でも他の3人は真面目に答えてるんだからちゃんと答えんかい!と思うのが人情であります。

読んでいて気になったのは、今回レミゼ初出演にしてバルジャン役デビュー(10年前の山口さんの立場と同じ、らしい)の橋本さとしさんの回答。原作は読んだか?という設問に対し「迷ってしまいそうなので」未読である、と答えられていましたが、それは結構覚悟と勇気を要する行動だとお見受けしました。

レミゼのマイ初日は17日なので2007年バージョンは未見なのですけれど、どうも昨年までの上演版と細部の場面展開や歌詞が変更されているそうで。レミゼは昔から見続けている濃いファンの方も多いこともあり、何であの歌詞が改悪されたの?とかあの場面を削っちゃったの?とかいう訴えをよくネットで見かけて気になっています。
しかし、そもそも私がレミゼを観たのって昨年4月の日生の1回こっきりなので、細かい場面や歌詞なんてほとんど覚えていないんですよね。初見だったからひたすら役者さんの動きを追いかけるのが精一杯で、後はバルジャンの強さと神々しさに感銘を受けるばかりでしたし。そんな状態なので、不満、賞賛のいずれにせよ旧版と新版を比較して色々言える立場にある人達がかなり羨ましいと思うこともあります。
とりあえず現在は、知らないからこそ「これから知る楽しみ」というのもある筈だぜ?と自分に言い聞かせることで、今回の公演を観るのを心待ちにしているところです。

何が言いたいかと申しますと、そういうわけで私もレミゼは新参者なので、ニューバルジャン橋本さんの気持ちが少しだけ分かるような気がするのです。真っ新であることの強みと不安との戦いとでも申しましょうか。
もちろん役者さんとただの観客(しかも今のところ橋本バルを観る予定なし!)ということで立場は全然異なりますが、密かにエールを送らせていただきます。