日々記 観劇別館

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ウィーン版『エリザベート』観劇感想番外編(5/7加筆)

4/30のエリザベート梅田楽観劇前に起きたハプニングの話を少しだけさせていただきます。

前日から宿泊していた、梅田芸術劇場の真上にある某ホテルのティールームに、観劇前の腹ごしらえをしようと我々一行が訪れたのは開演の1時間と少し前のことでした。出入口近くの席に通され、ウィーン菓子のゆでチーズ団子(正式名称失念*1)とそれぞれの飲み物を小さなテーブルに人数分どんと並べたところ、明らかにスペース不足。ウェイターさん、我々の気合いの入った出で立ちを見て、どうせそんなにものを食べるまいと思ったでしょう?等々皆で口々に言いつつ、別のウェイターさんにお茶ポット置き場用に別のワゴンを持ってきてもらう等していたところ、ティールームに入ってくる大きな人影が。歩いていく方のお顔を拝見したところ、どこかで一方的にかなり見覚えのある眼鏡をかけた外国人。いち早く正体に気づいた友人の頬に走る緊張の色。そう、まさに『エリザベート』の曲を作られたその人、作曲家のリーヴァイさんではありませんか。
やや離れた席に腰掛けたリーヴァイさんの背中を眺めつつ、どうしよう、今から劇場に走ってパンフを買ってきてサインくださいって言う?でもお食事されているところに押し掛けるのは迷惑だよね?等々こそこそと騒ぐ我々一行。お化粧直し*2の為席を立ちながら交替で様子を伺う等何だかんだしているうちに、リーヴァイさん、お食事が終わったらしく、おもむろに席を立たれました!
あわてて後を追って会計レジに走りつつ、お引き留めしてお声がけする友人達。ありがとう、あなた達が居なければ多分私は黙ってじっとお見送りするだけで終わってしまったことでしょう。お陰でリーヴァイさんに握手していただいただけでなく、とっさだったのでチケットの裏*3ではありますがサインをいただき、更に“I love your musical!”と下手くそな英語でお伝えすることができました。これをドイツ語でお話しできればもっと良かったのですけれど。通じたのか通じないのか、リーヴァイさん、「ありがとう」とおっしゃってくださいました。
一週間近く経ちましたが、未だに信じられない出来事です。裏にサインの入ったチケットが手元にあるのでかろうじて、あれは事実だったんだと認識できている状態です。

でも5/3に帝劇ロビーで再度リーヴァイさんをお見かけした際にはこそこそ隠れてしまった小市民な自分でした(^_^;)。まあ、先方は鉄板で覚えていらっしゃらないとは思いますが。

*1:「クヌーデル」と言うそうです。ググるといも団子ばかりがヒットします。要はおかず、お菓子の別を問わず団子もの料理の総称のようです。

*2:所謂ご不浄の婉曲表現であって、別に皆厚化粧をしていたわけではございません。

*3:ファミマで発行した本当にしょぼいチケットの裏でしたが、他に良い紙も持ち合わせていなかったので……。