日々記 観劇別館

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映像でベガーズ、そしてファントム

月曜日は休日出勤の代わりのお休みだったので、Sさんからお借りしたDVDで1年ぶりに『ベガーズ・オペラ』を再見。
感想としては……いやー、意外に細かいところを覚えていないものですね(笑)。初見の時色々感想を書きましたが、結局フェロモン大盤振る舞いのマクヒースしか観ていなかったんだなあ、と。
改めてみると、島田歌穂さんがやはり良いです。場を作り出す力のある歌声が素敵。劇中劇だとマクヒースの恋人ですが女乞食としてはトムをしっかり支えていて、どちらも可愛いです。

春分の日は映画版『オペラ座の怪人』(昔のね)に四季初演版CDをアテレコした映像がYouTubeにアップされていたので視聴しました。初演版ファントムのCDは廃盤になっていて聴く機会がありませんでしたが、音声だけでも市村正親さんのファントムの魅力が分かります。お世辞にも美声とは言えないやや濁り気味の声質なのだけど(すみません)、歌声1つに狂気も屈折も哀愁も全部孕んでいて、ああ、これを生舞台で聴きたかったなあ、と叶わない願いを抱いてしまいます。クライマックスの対決シーンの山口ラウル、野村クリスティーヌとの三重唱なんて、こんなに迫力あったっけ?って感じです。
山口さんはラウルの方が合っていたとかそういう話も聞きますけれど、この音源を聴くとその意見も理解できます。山口ファントムの迫力ある怪異ぶりとそれゆえの哀れさも市村さんとは個性が違っていて好きなんですが、特にお若い頃の山口さんだとやっぱり屈託のないラウルがはまり役だったのかも知れません。

……と、ここまで書いていて知ったんですが、フィギュアスケート世界選手権で男子銀メダルを取った高橋大輔選手のプログラム曲が『オペラ座の怪人』だったんですね。見とけば良かった。