日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

TdV再演!

2006年に日本で初演された『ダンス・オブ・ヴァンパイア』が2009年7月〜8月に再演されることが決まったようです(公式サイト)。
クロロック伯爵とアルフレートの2人、サラの片割れ、レベッカママ、ヘルベルト、そしてクコールは初演キャストの続投ですね。
伯爵の1人だけシリアスで迫力たっぷりの歌が再び聴けるかと思うと嬉しいです。例えクレーンに載って(今度は命綱を付けて欲しいです。観ていて心臓に悪いので)、チープなコウモリ羽根を背中に生やしていたとしても(笑)。ついでに初演ライブCDの録音状態がかなり良くないのは、また再演を生で観劇させるためだろうか?と穿った見方をしてしまったりして。
アブロンシウス教授が市村正親さんでないのは大変残念ですが、石川禅さんの演技の幅の広さと歌唱力は折り紙付きなのでそれはそれで楽しみ。扮装写真を見る限り、市村教授がマッド系とすれば禅教授はほんわか天然系になるのかな?と想像していますが、何せ昨秋の『ウーマン・イン・ホワイト』でサディスティックな悪役に化けてくれた禅さんのことなので、幕が開くまで油断ならないと思われます。
シャガールパパと愛人マグダは歌唱力重視のキャストに交替ということでしょうか。初演のマグダは割と細身の可愛い系だったけれど、シルビアさんだとパワフル系?大柄でこそないけれど、少しだけウィーン版の逞しそうなマグダに近づきそうです。しかし、もしエンディングの演出が初演と同じとすると、ファヴェルとダンヴァースがシャウトして踊ることになるのですね(^_^;)。
サラのちひろちゃんじゃない方の片割れは……あえてスルーさせていただきます。彼女の歌は決して以前ほど嫌いではないけれど、どうしても自分的ツボにはまってくれそうにありませんので。
演出は山田さん。セットには全く期待してませんので、役者さん方の遊びを適度に野放しにしていただければそれで良いです。
そういえば前回は確か、ダンスリーダーの方がプリンシパルにキャスティングされていた記憶があるのですが、今回はまだ発表されていないようです。あのヘヴィメタ臭が強烈なダンスは結構好き嫌いが分かれたようですが、私はサラの妄想ダンスシーンなど割と好きなので楽しみにしています。

最後に1点だけ不満を申しますと、明らかに「クコール劇場」が売りの1つになっているのはどうかと思います。あれは初演でキャストの方々もまだ馴染んでおらず、演目に対する世間の評判も未知数だった初日近くから観に行った観客だけへの、密かな幕間のサービスだと(勝手に)思っていましたので。
コウモリの「リー君」には早く会いたいです。何か、TdVトップページの予告編映像で帝劇でこっそり羽ばたいてましたし(笑)。