日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

USJの“WiCKED”感想

友人が、大阪のUSJのアトラクションとして上演されているミュージカル“WiCKED”(カタカナ語訳はUSJ版だと『ウィケッド』で劇団四季版だと『ウィキッド』になるらしい)のダイジェスト版を観てきて、割と好評だった様子。彼女からGoogle Videoに映像が落ちてると聞いたので、とりあえず観てみました。

まず音楽は、演じている役者さんの実力もあって、ダイジェスト版にもかかわらず美しいハーモニーが耳に残ります。特に悪い魔女を演じていた外国人の方の歌が素晴らしいです。でも、エンディングで恐らくはクレーンに載ってフライングする悪い魔女さんの姿は、私には紅白の小林○子にしか見えませんでした(笑)。
ダンスはあまりチェックできる場面がありませんでしたが、華やかで良い感じだったと思います。
気になった点としては、キャストに日本人と外国人が両方いるのは全然良いのですが、話を分かりやすくするためか歌に日本語と英語が入り混じっていることに違和感がありました。
それと、悪い魔女さんがどうして「悪」扱いにされてしまったのかなど、細部の展開がとうとう分からずじまいでした。いっそ全部英語にして、徹底的に歌とダンスのショーとして楽しませてくれるか、全部日本語にして分かりやすい歌とダンス付き寸劇にしてくれるかのどちらかにしてくれた方が良いと思うのですが。実際にUSJに行ったことはありませんが、やはりTDRよりもアダルト向けに作られているんだな、と変なところで感じ入った次第。ではTDRだったら?と、一瞬脳裏に「ミッ○ーのウィケッド」とか変な妄想が浮かんでしまいました。まずミッ○ーに『ファンタジア』以外の魔法使いコスチュームを着せないとは思いますけれど。顔も緑に塗らないといけませんし……話が逸れました。
舞台装置を見る限りではかなり大がかりで予算もかかりそうなので、これの日本版を劇団四季が上演するのは必然だと思いました。舞台装置にお金をかけてもロングランで元を取れて、しかも役者のレベルを均質に保てるのって日本では多分あそこだけでしょうし。

あと、ストーリーの細部については、きっとフルバージョン版を観たら分かるようになるのだと思います。ただ、Google Videoに載っているフルバージョン版映像は3時間近くあるみたいなので、二の足を踏んでおります。3月にブロードウェイ公演の国内版CDが出るということなので、それを買って解説を読むという手もあるにはありますが、まずは四季版のチケットを取って、それを観てから考えても良さそうです。今のところブロードウェイキャストには興味もないし、また、多分教わっても人の区別がつかないと思うので。