日々記 観劇別館

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『徹子の部屋』井上芳雄くん出演

土曜日出勤したので本日は休暇を取得。偶々テレビの『徹子の部屋』(テレ朝系13:20-13:55)に、ゲストとして井上芳雄くんが出てたので、見てみました。

小学生の頃四季の『CATS』に魅せられてミュージカルに嵌って、という有名な話から始まり、徹子さんに「芸大出で歌の人なのに踊れるのは凄い」みたいなことを言われて(徹子さんも音大声楽科卒です)、どれだけ歌って踊れるか、という紹介のために(?)、『モーツァルト!』の「赤いコート」(ヴォルフの初登場場面)と「並みの男じゃない」のVTRが流れてました。
徹子さんはブロードウェイの舞台に感動し、自分には真似できない、と思ったそうで、そのエピソードを聞き知っていた井上くん、実際にお父様(大学教授)の在外研究でアメリカに1年滞在した際にブロードウェイの舞台を観てやっぱり圧倒されたそうです。
で、力を付けるために芸大に進みましたが、そんなこんなで小・中学生の頃からミュージカル一筋で来たので、クラシックの勉強をするのが大変だった、ミュージカル志望者は学内では浮いていて、オペラに出るためにもっと太れとも言われた、等のエピソードを披露してました。
小池さんとの出会いから抜擢についても話されてましたが、ここら辺はこれまでもあちこちで語られてるとおりです。
エリザの舞台は写真のみで、よく見かける山口トートとの「闇が広がる」とマイヤーリンクの場面でのツーショットも紹介されていました。でも山口トート、あの写真では顔が太って見えるので(^_^;)、出るたび「あちゃー」と苦笑いしながら見てるのですけど。
途中に1曲歌うコーナーがありまして、『ミス・サイゴン』のクリスのナンバー「神よ何故?」を歌ってました。サイゴンの名場面(クリスとジョンがヘリで飛び立っていく所等)の映像も流れてましたが、未見なので良く分からず。今期ではなく2004年公演の映像で、ジョンは今井さんでした。
歌は、普通のトークのセットの隣でそのまま歌ってたので、誰かさんだとこういう音楽用に音響が計算されていないスタジオでは歌えない、とかうるさいことを言いそう、と思いつつ聴いていました。井上くんの歌の感想ですが、クリスの役に入って歌うというよりは、歌手として一つの曲の見せ場を作って歌ってる感じがしました。昔よりだいぶ声は太くなったけどまだ若くて高音のスコーンと抜けた歌声です。できればこれから、艶と深みのある大人声ももっと身につけてほしい、と贅沢を言ってみたりして。
後半のトークでは、再びデビュー時を振り返り、ミュージカル俳優になれたのは奇跡のようなことだ、小池さんとの出会いもそんな上手い話はないと思った、等と述懐されてました。
当時の思い出として、親に知らない人に物をもらってはダメだと言われて育ったのに、楽屋に差し入れが山積みになってしまい、同じ部屋の先輩方に謝りつつ整理していたということを話されていました。また、デビューからしばらくは帝劇しか知らない生活を送ったこともあるので、帝劇というのは非常に懐かしい場所である、今回のサイゴンも帝劇なので同様、というお話もされていました。
それから、宝塚に在団している妹さん(番組で芸名は紹介されてませんでしたが花組の初輝よしやさんです)のお話も出て、親が2人の舞台を応援してくれるのはありがたい、でも自分の子供が生まれたらあまり(同じ道は)やらせたくない、というようなことも語られてました。

この時期の出演ということで、やはり『ミス・サイゴン』の宣伝が主目的だったとは思うのですが、そちらの話は、作品は西洋の視点で作られているけど僕たちはやはりアジア人の視点から演じる、それからキーの高い歌が多く大変、という以外のことはあまり語られていなかったような気がします。細かいエピソードまで語るには30分間弱、しかも歌あり、という番組の時間はあまりに短すぎると思いました。