日々記 観劇別館

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『ミュージカル』2011年1月号対談記事

本日購入いたしました。
取扱書店が限られている『ミュージカル』。自分の住む街の書店では取り扱っていないので、隣の県の大型書店まで電車で出向きましたが、そこでは何と入荷が遅延中。結局その足で東京まで足を伸ばし、ようやく入手できました。
山口さんと井上芳雄くんの対談記事は「帝劇開場100周年スペシャル対談」として、p16〜19に掲載されています。

読後の感想ですが……東京まで買いに出かけて買った甲斐がありました(^_^)。
まず、井上くんの10年選手としての成長と、10年間で身につけた良い意味でのしたたかさが印象に残りました。
個人的には、井上くんから見た山口祐一郎像というのが興味深かったです。例えばやっぱりファンだけでなく、共演者から見てもミステリアスで不言実行な方、それでいて頼れる愛すべき方、という点など。

それから、山口さん。M!のお稽古での井上くんの山崎くんへの心遣いのエピソードなど、本当良く見てるなー、と感服いたしました。
そして、特筆すべきことは、対談相手が何度も共演していてよくご存じの井上くんであるにも関わらず、他人行儀にも見える程大変丁重に、リスペクトしながらお話しされているということです。
何せ井上くんの呼び方はほとんど「井上さん」ですし*1
井上くんに限らず、他の方が相手の対談でも同じ様に感じたことがあるので、これはもう、山口さんのお人柄というか何というか、確固たる姿勢に根ざすものなのだと思います。

ついでに、井上くんにさりげなく、
「ご自分がやってきたことはおっしゃらないけど」
「愚痴や苦労していることはおっしゃらないで」
「多くは語らない方ですけど」
等々、繰り返し言われている通り、山口さんは今回もまた、ご自身のことを積極的には語られていません。
それでも、夢をもらいに来ている観客に舞台裏の苦労を見せる必要はないことや、舞台の上では先輩後輩関係なく、それぞれが同じプレイヤーであるということ*2、そして共演者が敬意を持って互いの存在を認め合い舞台に立つことが大事である、などの山口さんの座右の銘的なものを、インタビュアーの方や井上くんが上手く言葉として引き出してくれていて、ファンとしてはとてもありがたかったです。
個人的には、昨年6月のクリエのコンサートで、井上くんとのデュエット「闇が広がる(リプライズ)」を歌い終わった後に交わされたという、
山口さん「今日、大丈夫だったかな?」
井上くん「何が?」
のやり取りが好きです。一体どこまで謙虚なんですか、山口さん……。

最後になりますが、記事の写真はモノクロ4枚。うち2枚が2ショット、残り2枚がそれぞれのポートレイトですが、山口さん、実に素敵な優しい笑顔で井上くんと2ショットされています。モノクロなのが大変に惜しいです。

*1:但し、1ヵ所だけポロッと「芳雄」と稽古場でのように呼んでいる箇所あり(*^^*)。さて、どこでしょう?

*2:その割に市村さんに「先輩」と言ってたりしますが、あれはまあ、半分ネタなのかも知れません。