日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

M.A.への期待

雑誌『シアターガイド』2006年12月号に『マリー・アントワネット』(M.A.)の記事が載っているというので購入しました。
王妃&Wマルグリットの鼎談の他、山口さんのインタビューも載っていましたが、ここでもシャツはストライプなのですね(^_^;)。いや、お似合いだから良いですけど。

初日や2日目をご覧になった方の感想を少しだけ拝見しましたが、賛否両論のようで。2chまで目を通していると頭が混乱してきたので情報収集はほどほどにしておこうと思いますが、3つだけ確かなのは、
「ストーリーはかなり重い」
「群像劇なのでどれかの役が目立ちまくる展開も、誰かが突出して感動させるようなソロナンバーもない」
カリオストロは出ずっぱりで舞台と客席をちょろちょろして物語を操る狂言回し的な役。歌うことは歌うけどバズーカ歌声は期待しない方がいい」
ということです。
あのバズーカが聴けないかも知れないのは少し残念ですが、狂言回しと言うと私の頭の中に浮かぶのは『エリザベート』のルキーニ。かといってルキーニの『キッチュ』みたいに印象的なソロナンバーがあるわけでも最後に主人公に引導を渡すわけでもなさそうなので、もっと違う意味合いの存在なのでしょう、きっと。そういう立場の役の山口さんを観たことはないので、観て「良い」と感じるかはわかりませんが、大いに興味をそそられています。
前出の『シアターガイド』のインタビューでは『LOOK at STAR!』や『Top Stage』でも同じ趣旨の事を語られていましたが、カリオストロという役について、
「人の悲しみや怨念をどんどん背負ってゆく役」
「周りの役者さんからエネルギーをもらいつつ演じる」
という発言をされています。
逆に考えると、カリオストロの役作りがひとたび崩れると舞台全体のエネルギーバランスに影響するような、そういう重要な役なのだと思われます。
もちろん舞台というのは1人で演じるものではないので、カリオストロの役作りがうまくいったとしても他がうまくいかなければどうしようもないのですが、期待はしておきたいところです。歌だけの人なんて言わせないぞ、という感じです。
……ああ、目にフィルタかかってるなあ、自分。