日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

山口くんと保坂さん

きっとどこかが変なのだとは思いますが、どうやら私、このお二人が舞台や雑誌でツーショットしているだけで萌える、というか嬉しい気持ちになるらしいです。
何でかなー?と考え続けて、未だにこれだ!という結論には至れておりません。ただ、ちらりと思ったのは、保坂さんと居並ぶことで山口さんの「人間」そして「男」としての一面が引き出されているのではないか?ということです。
例えば『パイレート・クィーン』の雑誌取材で保坂さんから山口さんに対し発せられた「こんなに大きい俳優さんになられて」という一言。単に所属事務所社長へのヨイショとも取れますが、大劇団から東宝ミュージカルの世界に移って以来、ひたすらメジャーな演目のメインを張って頑張ってきた男・山口さんに取っては最高の褒め言葉だったのではないかと思うのです。ましてやただの同僚以上に絆の深かった相手、しかも女性から言われる言葉としては、かなり嬉しい部類に入ると思います。
そして1ファンとしては、そういう賞賛の言葉に立ち上がってお礼を言ってみたり、滅多に見せないような柔和で心を許した幸せそうな笑顔を見せたりしている、一人の人間としての山口さんの姿を見るのがまた楽しいわけなのですが……。そこで、そうした関係を至極当然のものとして向き合っている保坂さんをナイスとか羨ましいとは思っても、妬んだり悔しがったりする気持ちは不思議と湧いてこないのでした。
また、そうした人間関係以上に観客として重要なのは、お二人が技量的にも精神的にも対等に、舞台の上で調和しているということです。『パイレート・クィーン』終盤の白装束のお二人にいにしえの「ジーザスとマリア」を想起させられ感涙にむせんだ観客は多いと思われますが*1、あのシーンは決してノスタルジーだけではなく、お二人の演技と歌の調和そして共鳴がなければ成り立たなかったのではないでしょうか。ついでに申しますと、保坂さんの堅実さがあれば、山口さんが走り過ぎても上手いこと手綱を引き戻してくれるのではないかという期待もあったりするわけですが(^_^;)。
と、こんなことをつらつらと書いているのは、この週末は劇場に行かないので想像の翼をひたすら羽ばたかせている故なのですけれど。来週は『パイレート・クィーン』を日曜日、前楽、楽と観る予定ですので、お二人の舞台(もちろん他の要素も楽しみですが)に対する思いを少し寝かせて熟成させてみるつもりです。
なお、記事のタイトルに特に深い意味はありません。昔のラジオ番組や漫画にありそうなタイトルの響きで、「くん」と「さん」の方が語呂が良いかな、と思っただけで、あのお二人は多分お互いをこうは呼んでいないだろうという気がします。何となく、下のお名前で呼び合っていそうです。面識がないので知る由もありませんが。

*1:私自身は最近のファンなのでお二人のジーザスとマリアは観てません。