日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

萌えのインフレ、そして博多座インタビュー

相変わらずTdVレミゼ、そしてまたTdVと溢れまくる山口さん情報を追いかけ切れておりません。言わば「萌えのインフレ状態」に陥っています。
別に情報を追いかける義務はないんですが、こんなに毎日色々な話題が出まくって、それに追いつけないと妙な悔しさとファイトが湧いてくるわけでして。パッションは決して枯れてはいないけど、毎日追いかけるにはちょっとパッションが足りなくなってきております。

そんな中、自分が観に行く予定がないものですっかりスルーしていましたが、博多座TdVの公演ページに山口さんのインタビューが載ったことを他の方のブログで知りました(インタビューページへのリンク)。

で、他の方のブログを拝見した時、
「何で今回はこんなに皆さん、インタビューの発言を引用しまくって語っているんだろう?」
と不思議に思いましたが、インタビューを読んで納得。答えの一つ一つが「祐一郎節」とでも名付けるべき言い回しで満たされていて、目を通していると妙にふわふわと心地よいのです。どこを切っても山口祐一郎、な感じで大変お得。いえ、ファン以外には普通の(微妙に煙に巻く)インタビューなんだと思いますが。
と言うわけで、以下、特に「らしいな」と思った発言を私も切り取ってみました。

【伯爵の役作りについて】
(前略)そして舞台に立った時は、自然にそこにたゆたい、そこで起こる出来事に、その瞬間瞬間、伯爵の気持ちで応えていっていました。

【永遠の命は羨ましくないですか?という問いに対して】
寿命があることに感謝しますね。永遠に青春時代が続いたら、やはり大変でしょう。限りがあるからこそ美しいのではないでしょうか。
寿命は、神様がプランニングした、いいシステムだと思います。

【クンツェ作品の魅力について】
書くのではなく、見えない誰かが書かせてくれる、そのためにあらゆる能力を準備して、世の中の動きと、クンツェさん独特の哲学的な内容も加えて、エンターテインメントとしてまとめ上げられた作品が、“将来白書”になっている。先を見据えて、日常ではない空間を創り出していく。それがクンツェさんの作品の魅力の一つだと思います。

……「将来白書」が謎です(笑)。でも、きっと、クンツェさんの先見性と筆力を決してありきたりの言葉では賞賛したくないのでしょうね。そんな山口さんの思いが強く伝わってきました。

しかしいつも思うのですが、こうして情報が食べきれないぐらい溢れている時は良いけれど、情報に飢える時はとことん飢えてしまいます。いっそこの喜びを、その新鮮度や華やぎごと缶詰にするとか香水瓶に詰めるとか(それはレベッカ)でそのまま密封保存して、飢えた時に開封できればよいのに、と思わずにはいられません。
まあ、自分が喜びや感動を少しでも再現するよすがにするために、このブログを書いているようなものなのですけどね。