日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

『レプリークBis』vol.15記事掲載

『レプリークBis』vol.15に山口さんのインタビューが掲載されました。
この雑誌のインタビューはいつもは2、3ページぐらい分量があることが多いのですが、今回はインタビューは1ページのみ、残りは写真とレミゼTdVの豆知識という構成で、もう少しインタビューを読みたかったな、と贅沢を言ってみたりします。
インタビュー写真は3枚あり、先日の『BEST STAGE』と同様、TdVの製作発表時に撮られたもののようです。いずれもお話中の自然な表情をややソフトフォーカスで捉えていて、癒し系な良い雰囲気を醸し出しています。後はバルジャンと伯爵の舞台写真が各1枚ずつ載っていました。
演劇各誌の合同取材があるなら、もっと先日の朝日新聞掲載写真のようにバッチリ決めた衣装をお召しになっても……と大きなお世話なことをつい考えてしまいますが、ここでバッチリ決めない所が魅力なのだと思います、やっぱり。

肝心のインタビューの内容では、レミゼの地方公演と普段の帝劇公演との違いを意識したのか?という問いに対し、
「僕は“違い”よりもむしろ、どこで演じても沸き起こる、劇場の熱気のほうが強く印象に残っています」
と答えられていました。地元の住人としてではなく遠征客として地方公演を観た者ですが、
「劇場を問わず変わらない情熱の下に、熱気の源を伝えてくれてありがとうございます」
とただお礼を申し上げるばかりです。
TdVについては、伯爵と教授の邂逅を
「“絶滅危惧文化”の両雄が劇場で相和した」
と表現してみたり、再演への思いを、
「宇宙から飛び出してしまいそうなくらいピョンピョン跳ねる元気な“意気込み”」
「“気持ち”と読んでいるあらゆる想念が、人間の小さな身体の中で渦巻いています」
「その渦が大きく激しいため、(“気持ち”を拾い上げるのは)今はとても困難」
等と語ってみたりと、とても劇団の哲学の授業で居眠りしてたと自称する方とは思えない難解な言い回しをされていました。取りあえず、どんな役でも演じる前の心構えは一緒、と言いつつ、ヴァンパイアはそれなりに楽しみなのかな?と察しております。
FC会報に掲載されていたTdV関係記事の雑誌掲載予定は、後は『シアターガイド』の次号(8月号)ぐらいだったと思います。そのうち『月刊ミュージカル』や、朝日以外の新聞の演劇欄にも載ってくれないかと期待しているのですが。