日々記 観劇別館

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朝日新聞の取材記事(2009.5.22)

本日の朝日新聞夕刊に、山口さんの『ダンス・オブ・ヴァンパイア』関連の取材記事が掲載されていました(アサヒコムの当該記事へのリンク)。
ちょっと仕事で疲れており、明日明後日も不本意な研修に出かけなければならず気持ちが灰色になっていましたが、この記事のおかげでだいぶ元気づけられたように思います。

上記リンク先のアサヒコムに載っているのと同じ全身写真が、紙面だとほぼA4サイズででかでかと載っています。山口さんのダンディな服装かつ決めまくりのポーズは雑誌では良く見かけますが、新聞の写真でこんなに格好良く決めているのは珍しいのではないでしょうか。

取材の内容については、伯爵の歌の難度の高さや、声質の魅力にも言及し、恐らくは山口さんが最も真剣かつ積極的に語りたいであろう作品論や演技・歌唱の技術論を上手く引き出してくれていると思います。まあ、こうした真面目語りの間にきっと、自分を茶化すような発言もしているに違いない、とも考えてしまうわけですが。
それから、記事冒頭の地の文の「舞台で、たゆたっている」のフレーズはきっとまた山口さんご自身の言葉から取ったんだろうな、と推測しております。
また、記事中で舞台に立つことを、
「劇全体の空気を自分の中で一体化した上で、ただ、持って行かれ、置かれるような場所にいる感じなのです」
と表現してみたり、非現実的存在の役どころで定評のあるご自身のことを、
「(都会で孤独かつ無為に佇む時間を多く過ごしてきた自分は)大多数が無視してもいいような、透明な少数派のような気がします」
と、分かるような分からないような微妙に煙に巻く言葉で評価してみたりするのを読むと、自分の場合はそこに「いつもの山口さん」を感じて嬉しくなってしまうのです。……変でしょうか(^_^;;)?
こういう、山口さんがきちんと語ってくれているのが読み取れる記事は良いですね。もっとも、字数制限さえなければ、取材された記者の方との全てのやり取りを読みたいのが本音ではありますが。他社との合同取材だったらそのうち別の新聞や雑誌に違う切り口で載せてくれるかも?とひっそり期待しています。