日々記 観劇別館

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『篤姫』第5回感想

4回目よりは随分台詞も出番もあったと思います。忠教様が、於一に自分の息子右近の妻として嫁いできてもらい、分裂している斉彬派との懸け橋になって欲しい、と於一の父親忠剛に申し出る場面は結構長かったです。忠教様の発声はやっぱり抑え気味でちょっぴりかすれた、でも有無を言わさない感じに作ってあるのですが、今週もいい声だ、としみじみ聴いておりました。
忠教様、於一に着目するまでは兄上と一緒だったけど、兄上の方がより広い世界を見ていたということで一枚上だったということなんでしょうか。別の場面で、自分がプランニングした海防策を、兄上に取り立てられたジョン万次郎に一蹴されて悔しそうな顔をしている場面なんてのもありました。どうも、こうした細かい出来事が積み重なり、更に後日、息子の嫁に迎えようとしていた於一を兄上が養女として持って行ってしまうというとどめがあって、忠教様が兄上を慕いながらも離反するという事態につながってしまうようです。その場面が来週辺りあるらしく、予告編にそれらしき辛そうな顔をした忠教様が映っていました。ガイドブックをチェックした所、来週のその場面を過ぎるとしばらく忠教様の出番は無さそうな気配で、寂しい限りです。
まずい、既に於一がどうでも良くなってきています。主人公なのに。今回最後で於一の養女話が出て、ストーリー展開は風雲急を告ぐ、という感じになってきているのに。何だか於一は良い子過ぎるので、そろそろ養女に行くことで屈折を見せてくれるかな、とは思うのだけど。