日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

『篤姫』第8〜11回

タイトルを書いてみて、1ヶ月間も大河の感想を書いていなかったのかと驚きました。しかもここ2週間程はリアルタイムで観ていませんでしたし。
いや、あの方が出ると出ないでは、視聴に臨むテンションに違いが出てくるという問題点こそありますけれど、篤姫、実際面白いと思っているんですよ。原石の輝きを放つ主人公が素質を見出され、様々な壁にぶち当たりながら磨かれていく過程がとても丁寧に描かれていますし。それに、娘(あるいは妹)が分家からいきなり本家の姫に取り立てられた家族の複雑な思いとか、報われぬ恋を胸に抱え苦しみながら、それでもひっそり着実に成長していく男の子の人生とかに向けられた、作者の温かな視点もかなり好きです。
特に、第11回「七夕の再会」で、すっかり於一改め篤姫を追いかけて江戸に行くつもりでいた尚五郎が篤姫との再会時に、実父母、そして薩摩の地をよろしく頼む、と託されその言葉を受け入れる場面なんて、残酷なのだけれど頑張れ男の子!って感じで大変心に染み入りました。
あと、私的には篤姫の教育係「幾島」が羨ましいです。前の主人である郁姫(斉彬の姉で、公家に嫁いだ生まれながらの本家のお姫様)に尽くして慕われて美しい思い出を残した上に、型破りな篤姫の下で全く対照的な第二の人生を送ることが出来るとは。まあ、彼女の恵まれた能力と人徳故に出会うことの出来た人生なんでしょうけれど。
というわけで、来週は薩摩を旅立つ篤姫と忠教様の対面シーンがあるそうです。長丁場のベガーズを観に行く日なので、果たして大河を観る体力がどれくらい残っているか疑問ではありますが、出来ればリアルタイムで観たい所です。楽しみにしています。