日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

『MUSICAL MOMENTS』感想

先週金曜日に母方の祖父が急な病で亡くなったため、金曜日は少し早めに仕事を上がり、土曜日に連れ合いの車で母の田舎に向かい、御舟入、荼毘、告別式とあわただしく終えて、日曜日の夜に帰宅。昨日は山口さん仰るところの「ナハメンクペ人」状態になっていました。

そんなわけで、今日からは仕事にも復帰して、通常の生活に戻っています。でも『篤姫』の録画はまだ観ることができていません。
今日は通勤の道すがら、先週半ばに東京に出張した時買った、新妻聖子ちゃんのCD『MUSICAL MOMENTS』を試聴いたしました。彼女の舞台を欠かさず観に行くようなファンというわけではありませんし、声質が強くて好き嫌いが分かれる歌い方だとは思いますが、私はどちらかと言えば好きな歌声です。
簡単に感想を申し上げますと、「命をあげよう」や「ON MY OWN」「THE VOICE IN MY HEART *1」のように、彼女が実際に舞台で歌った、いわば持ち歌は、流石こなれた感じに歌われていました。他のミュージカル役者のCDのご多分に漏れず、演じながら歌うのと純粋に歌として歌うのとでは、やはり多少表現が違っています。ただ、「THE VOICE IN MY HEART」については、舞台と違って英語で歌われているにもかかわらず、かなりマルグリットが入っていたように思いました。
「MEMORY」や「MAKE OUR GARDEN GROW」等、持ち歌でないミュージカルナンバーは、普通の洋楽を歌うように肩の力を抜いて歌っている感じがして、押しつけがましさがなくて良かったです。
逆に力が入りすぎてると思ったのは「私だけに」。綺麗に歌えているし、高音もちゃんと出ているんですが、どこかに一所懸命さが滲み出てしまっているように聞こえました。最後の♪わたーしだーけにー は、あまり叫ばない方が個人的好みで、彼女の声ならそういう風に歌えると思うんですが、そうではないのが惜しいです。
かなり率直に書いてしまいましたが、いずれ彼女辺りがエリザベートをやってくれないかなあ、と期待しています。今までは専ら宝塚OBの方が演じてきているし、聖子ちゃんは比較的小柄なので、実現は難しいのかも知れませんけれど。

そう言えば劇団四季版『ウィキッド』のCDも買ってiPodに落としてあるのに、まだ通しで聴けていません。早く聴かねば。

*1:M.A.のナンバー『心の声』の英語版です。