日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

中日劇場『M.クンツェ&S.リーヴァイの世界〜2nd Season〜』千穐楽カーテンコール報告(2012.3.18)

キャスト:
山口祐一郎 新妻聖子 土居裕子 石川禅 井上芳雄 一路真輝 ほか <スペシャルゲスト>パトリック・シュタンケ <司会>武岡淳一

本日、中日劇場で開催されていたミュージカルコンサートが、無事楽を迎えました。
取り急ぎ、カーテンコールについてご報告です。例により、記憶メモリが圧倒的に不足しているので、山口さん以外のキャストのご挨拶はごく簡単に留めます。
トップバッターは土居さん。直前の「レクイエム」での井上くんとの並びコメントで失敗された動揺が影響してか、ありがとうございました、と言うが早いか次の聖子ちゃんにマイクを渡そうとする土居さん。一路さんと聖子ちゃんが慌てて止めてました。続きは「八丁味噌が美味しかったです」と話していたと思います。
次に聖子ちゃん。実は愛知県出身だそうで、名古屋で本公演のなかったM.A.を名古屋で初めてお聴きいただけて嬉しい、と言っていました。
続いて一路さん。新妻さんもそうだし自分もそうであるが、今回のカンパニーには愛知県出身者が多い、と、もう1名アンサンブルさんを紹介していました。
ここから男性陣。
パトリックは日本語で「ありがとう」と言っていたような気がします。その後聖子ちゃんの通訳付きで英語のご挨拶に切り替え。この後ドバイや○○(もう一つ国名を言っていた気がしますが失念)でも仕事をしますが、日本のことは忘れません、また来年来たい、と述べていました。武岡さんによれば、帰国したらその日にまたお仕事があるのだそうです。何てタフなんだ……。
井上くんはまず、出身地の福岡を含めてツアーで廻ってみて、自分は初々しさが減っていると感じた、と、笑いをとりつつ話していました。エリザの曲を久々に歌ったり、パトリックのような海外実力派メンバーも加わっている中で持ち歌でない歌に挑戦したりと、新鮮な環境に晒される中で、何か思うところがあったのでしょうか。
また、「レクイエム」のMCでも武岡さんから紹介がありましたが、震災の時はちょうど「ウェディングシンガー」の上演中で、その後何日か休演せざるを得なくなった時に、こうして当たり前に舞台に立てることの幸せと、当たり前のことができなくなった被災者の方々について考えたそうです。被災者が当たり前の日常を取り戻せるよう、これからもできることをしていきたい、と語っていました。……すみません、この辺、「レクイエム」の時のMCとごっちゃになっているかも知れません。
その後、山口さん?と思いきや、必死の形相でマイクを奪い取り次の挨拶を始めた禅さん(^_^;)。何故必死になったかは、クリエでの山口さんの爆笑ご挨拶の後にコメントする羽目になった前例あってのことと思われます。
まずはただ1人カンパニーを離脱するパトリックへの労いの言葉を述べた後、今回名古屋でコメダ珈琲の「シロノワール」に再挑戦したエピソードを披露。前回大きいサイズを食べて大変だったので今回は小さいサイズにした、とのこと。
……ええと、まさに今日の昼間、私、大きいシロノワールに加えてミニサラダ、アイスコーヒーまで完食した所なんですが(^_^;)。すみません、節制してなくてすみません。

ここまでは笑いを交えつつも皆さん普通のご挨拶。これは大きい人が何かやるに違いない、と客席からひっそり期待せずにはいられませんでした。

というわけでその大きい人のご挨拶がスタートしました。
初めに、3つお話するつもりでしたが1つ増えました、と切り出す山口さん。
1つ増えた話の1つ目は、井上くんがご挨拶で「自分の初々しさが減っていく」と言っていましたが、初めて彼と出会った時既にオジさんだった自分はどうしたら良いのか?(^_^;)という話でした。
2つ目は、中日劇場に34年間勤められたPさん(プロデューサーさん、だと思われ)が今月いっぱいでご退職というお話。
いかにも熱い職人気質風なお人柄が滲み出ているPさんの嗄れ声の語りの物真似をしつつ(ご本人を存じ上げないのが惜しいです)、30年間チラシやポスター制作などで宣伝に尽くしてきた労を労ってました。自分のことよりもこういう陰の功労者にスポットを当てる所に、山口さんの気遣いの暖かさを感じます。
3つ目は、
「これをやればパトリックは日本でずっとビジネスしてくれるかも?皆さんご協力を!」
と客席に、
「パトリック!ポン!パトリック!ポン!」
という手拍子煽り(^_^;)。最初は2階席からー!はい次は全員でー!と煽りまくり。今度は日本語覚えてください、とパトリックへのメッセージも伝えられていました。笑いすぎてこれ以上の細部は失念していますが、これも、今の芳しい状態とは言えない日本の招きを受けて来日し、最高のショーを見せてくれたパトリックへのリスペクトなのです、きっと。
皆さん、ありがとうございましたー!とこれで終わりと思いきや、まだ4つ目がありました。まだ何かやるのか(^_^;)。
4つ目は、
「我々がここでこうして演れるのは誰のお蔭かと言うと、一路さん、君のママだよ」
と地元の星・一路さんをヨイショ。続けて、
「愛してます!」
と告る祐一郎くん。そして、舞台上で押し合いへし合いしつつ(笑)、労いあう2人。一路さんママ、会場にいらしていたかは定かではありませんが、もしいらしたらさぞ驚かれたことと思います。同時に、ああ、この2人の絶妙なコンビネーションは時を経てなお健在なのだな、と妙な所で嬉しくなりました。
(2012.3.20追記: 一路さんのブログによれば、当日劇場にお嬢さんがいらしていたそうなので、「君のママ」はお嬢さんに向けられた言葉でもあったと思われます。山口さん、なんて粋なことを。)
以上、山口さんの4つのご挨拶でした。文字で書いてもあの笑いのニュアンスをご理解いただける自信が全くありません。映像は……出ないかなやっぱり。出して欲しいのですが。本当は。
ご挨拶が終わり、一旦幕が下りたかと思うとすぐ幕前に武岡さんがご登場。この場にいるお客様だけのスペシャルをパトリックからお送りします、というMCがあり、幕が再度上がるとオケの皆様がスタンバイ。何が起きているのか分からない観客の眼前に、武岡さんの紹介とともにパトリックと井上くんが現れ、披露されたのは2人の「闇が広がる」。
パトリックは終始ドイツ語。井上くんは歌い出しのソロだけ日本語で、以降は最後までドイツ語でデュエットしていました。共に声量魔王子の2人、実に大迫力で歌声が拮抗して凄かったです。しかしサビでは何と、井上くんの声にパトリックの声が時々かき消されていました(゚o゚;)。恐るべし、井上くんの声量!
その後一度だけまた全員でお出ましがありましたが、武岡さんからユーモア混じりに、これから舞台装置も片付け、我々も楽屋を撤収しなくてはならず、新幹線の時間もあるのでお察しください、というコメントがあり、お出ましはこれにて終了となりました。

以上、取り急ぎのカテコのみのご報告でした。少ない記憶メモリにつき、間違い等あるかも知れませんが、他の記憶力の抜群な方のレポートなどで適宜補完をいただければと存じます。本編の感想は近日中にアップしますので今少しお待ちください。