日々記 観劇別館

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『エリザベート』1000回記念公演カーテンコールレポート(2012.8.4マチネ)

中日劇場で、エリザ1000回記念公演を観てきました。
公演後、名古屋からは真っ直ぐ帰宅せず、別の旅先に来ているため、本編の感想は後日改めて書きますが、記憶が残っているうちに簡単ながらカーテンコールのレポートです。

通常どおりに本編のカーテンコールを終え、幕が一旦下りた後、司会の久慈あかりさん(本編にシシィ暗殺時の侍女等でご出演)が下手からご登場。
「この公演が1000回目と知らずにご覧になった方がもしいらしたら、とてもラッキーです!」
等と前振りのご挨拶をされていました。少ないかも知れませんが、きっと客席にはそういう方もいらしたのでしょうね。
幕が上がるとスクリーン映像で舞台後方上部に祝1000回の横断幕が投影されていました。客席前方にもお客さん手製(?)の横断幕があったようです。
舞台上には1000回通し出演のキャスト6名が勢揃い。栄えあるメンバーは武内耕さん、伊東弘美さん、河合篤子さん、治田敦さん、さけもとあきらさん、高嶋政宏さん。そして我らが山口祐一郎さんも通し出演ではないものの、初演メンバーとしてご登場。久慈さんに「Wキャスト、トリプルキャストのため全回の出演ではありませんが……」と紹介されずっこけるポーズをして見せ、笑いを取っていました。
この7名の方のうち、代表して高嶋さんと山口さんからご挨拶がありました。例により、細部の記憶は怪しいです。
高嶋さんのご挨拶は、
「初演前に小池さんに赤ワインで騙されて出演を引き受けたが、公演が始まると大変で、袖でゼイゼイしながら受けなきゃ良かった、と恨んでいた。しかし今では少し何とかやっていけるようになりました」
という内容でした。そしてフル出場ではない山口さんからは、
「まだ一人前ではありませんが、この間やっと三分の一人前になりました。ありがとうございました」
とご挨拶。
ご挨拶の後は、しばし初演時のダイジェスト映像が上映されました。私も同行の友人も初演エリザは観ていないので、懐かしい、と言うよりも、へえ、皆さん流石にお若いなあ、それに初演の演出はこうだったんだ、と新鮮な思いで、1幕ラストで舞台センターの階段を下りてきて上手から山口トート、下手から綜馬フランツに迎えられる一路シシィや、終幕で白装束で一路シシィと手を取り合って去っていく山口トートの映像を見つめていました。
で、上映中はキャストの皆様は上手と下手に別れて待機……していたんですが、ただ黙って見ていない上手組の山口さん、高嶋さん、さけもとさんなのでした。まず、トートとルキーニそれぞれの名場面が映るたび互いをヨイショするポーズを取り合う中の人達。そして山口トートと井上ルドルフの闇広の場面では、何と山口さんがさけもとさんをルドに見立てて振り真似(^_^;)。落ち着きのない、もといサービス精神旺盛な55歳のお方なのです。
映像上映後、確か本日のキャストの皆様が再度舞台に招き入れられる前だったと思いますが、特別ゲストとして初代シシィこと一路真輝さんが「帰省がてら戻ってまいりました」と黒のドレスで登場されました。「私は半人前ですが」(600回ちょっとのご出演だった筈です)と前置きしながら、今日は客席で観てましたが皆さん本当に素晴らしかった、と現キャストにエールを送られていました。
ご挨拶を終えた一路さんと山口さんが握手、と思いきや、最後のダンスでシシィを翻弄するトートのごとく、立ち位置に戻ろうとする一路さんの片手をぐっと掴んで離さず(^_^;)。そして三分の一人前トートと半人前初代シシィ、しばしハグしていました。客席からは歓声と拍手。山口さんと一路さんとの信頼関係は不動だなあ、と感慨に耽る自分。
続けて招かれた2人目のゲストは、演出の小池先生でした。ご挨拶は長かったのでさわりのみ。確か、
「高嶋さんは先程、袖でゼイゼイしていたと仰っていましたが、袖で嫁を見つけました」
と仰っていましたが、隣席の友人は、もう1人の袖で結婚相手を見つけた(そして残念な結果になった)お方に話が及ぶのではないかとはらはらしていたようです(^_^;)。また、
「初演からこの演目を支えてくれている山口さん、宝塚出身の人達を育ててくれてありがとうございます」
とも。お誉めを受けて深々とお辞儀する山口さんが可愛かったです。
ご自身の挨拶を終えた後、小池先生が初演以来のスタッフさんお二方をコールされました。うちお一人が、上手からおずおずと出ていらした所をすかさず山口さんが確保。下手から登場したもうお一人とともに真ん中に押し出されていました(^_^)。オケピにも、初演からの方はいらっしゃいますか?とお声掛けされていましたが、こちらは該当者なしだった模様。
記念カーテンコールはここまでで終了しましたが、終了後も客席の拍手コールに応え、再度幕が上がっていました。その幕が下りてからも夜公演が控えているにも関わらず更に続くコール。これを受けて、山口さん・春野さんがお二人でご登場。
山口さん、ご飯を食べて腕時計を見るジェスチャーで、この後ソワレに出るキャストもいるので、そろそろお開きにしないと、とアピール。更にゴメンね!のお辞儀をされていました。今日は幸せな時間をありがとう、こちらこそ何度もお呼び立てしてしまってゴメンね!と心の中で呟きながら改めて拍手を送り、劇場を後にしました。

レポートは以上です。
そうそう、書き忘れていましたが、記念のクリアファイルをもらってきました。表の絵柄は今回公演のポスターの図柄に「2012.8.4(12:00) 1000達成! 中日劇場」の文字をレイアウトしたもので、裏は2000年以降の各公演シーズンの上演日程と劇場名、各公演回数を印字したものでした。
既に今回の公式映像がアップされたような話も聞きましたが、まだ見られていません。旅から戻った後にチェックする予定です。