日々記 観劇別館

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『StarS ありがとう公演 〜みんなで行こう武道館〜』感想(2013.11.11 18:00開演)

出演:
井上芳雄 浦井健治 山崎育三郎

先程『StarS ありがとう公演 〜みんなで行こう武道館〜』から帰宅いたしました。
以下、記憶が薄れないうちに、取りあえずの簡単な感想です。

初めに、西スタンドP列30番台周辺の皆さま、健ちゃんのボケの度にバカ笑いしてご迷惑をおかけしていたのはこの私です(^_^;)。

会場には17時20分過ぎ頃に到着しましたが、入場前の物販列が結構凄かったです。でも並んで20分程で、無事パンフ等を購入することができました。
入場入口では何やらB5判大の厚紙が配られていました。条件反射で受け取ってから何かと思って見ると、3人の直筆サインシート。そう言えば、武道館に向けたStarSの公式ブログで、東京〜博多を回覧して1万枚直筆サインする、と言っていたぞ、あれか!と思い出しました。本当にサインしてたんだねえ、と感無量に。

今回のライブは1回限りの公演なので、本来であればセットリストを晒しても良い筈ですが、すみません、正確な曲順を覚えていない上、曲名自体を知らないものもありましたので今回は載せません。

アルバム曲(「Gleam」、「You Can't Stop The Beat」)〜ミュージカルメドレー〜ミュージカル曲を含むチャレンジソロ、という途中までの構成は、オーブ公演とほぼ一緒です。登場時の衣装は新調の、上衣の裾の長い王子様風と言うか宝塚風。背中に3人のイニシャルが刺繍されていました。

ミュージカルメドレーで、浦井くん・育三郎くんの「世界の王」、そして井上くんのトートと、「お前誰だ(笑)」な3人闇広に再会できたのは嬉しかったです。3人闇広は、トートのパートを歌っていた井上くんが、ルドルフのパートに切り替わった瞬間、ルドルフの表情に一変したのが凄いなあ、と釘付けに。浦井くんも曲のラストではすっかりルドルフの顔になっていました。
オーブでは井上くん・育三郎くんが英語でデュエットしていた「夢やぶれて」は、今回は浦井くん・育三郎くんが日本語歌詞で歌っていました。なかなか雰囲気が出ていて悪くなかったんですが、この曲は浦井くんの英語苦手ネタ*1の1つに数えられてしまっているという(^_^;)

しかし、中盤で演歌(「箱根八里の半次郎」(育三郎くんソロ)、「お祭りマンボ」)、金爆という意外なチャレンジが。ついでに衣装にも果敢な(※当人達比)チャレンジがありました。
井上リーダーは法被にかーくん風バンダナ(光GENJIの)。育三郎副リーダーは法被の下に何故か裸エプロン(パンツははいてました(当たり前))。そして浦井ボケ担当は法被に六尺越中褌。しかも褌には「俺・健治」の筆文字がでかでかとプリント。
これだけ書き抜くと、とてもミュージカルスターの武道館ライブとは思えないですね(笑)。浦井くんの褌は「何だ、Tバックな締め込みじゃないのか、ちっ」と思いながら見守ってました。ただ、一方で締め込みではなかったことにほっとしている自分がおりましたが(^_^;)。
……ちなみに金爆の曲ですが、世間の流行に疎すぎる自分は、3人が曲のサビを歌うまで「こんなジャ○ーズの曲あったっけ?」と素で思っておりました(汗)。みんな井上リーダーのかーくんコスプレのせいです(違う)。
あと、井上くんと育三郎くんは金爆のライブに行って、見せ場の作り方か何かをメンバーに尋ねたら「お尻を出すこと」という答えが返ってきたそうです(笑)。やっぱり締め込みでなくて正解だったと思い直しました。

浦井くんは自ら「ボケ担当」を名乗るだけあって、徹頭徹尾ボケに徹しようとしていました。しかし彼の問題は、サービスとしてのボケに頻繁に天然物のボケが混入してくる所にあります(^_^;)。
3時間のライブの間にいくつもかました天然素材入りボケの一例は次のとおりです。

  • 素でライブ中の立ち位置や捌ける方向を間違える(複数回)。
  • お約束の「サイリウムの光る客席を何に喩える?」で「ホタルイカの産卵」と「ホタルイカのテクニカルパレード」と答え、それはエレクトリカルパレード、とリーダーに突っ込まれる。
  • どのタイミングだったか忘れましたが、他のメンバーが「僕達もお客さんもみんな星だよね」的な美しいまとめに持って行こうとしてるのに、突如「僕達は王になります」とぶちかます
  • 「星から降る金」を3人で歌った後(最後の音上げがなかったのが残念!)、「僕らも金色になって……」と、その時の黒い衣装の金刺繍と金色の靴を感慨深げに眺める。

「テクニカルパレード」はそう言えば往年のダウンタウンの『ガキの使いやあらへんで!!』のギャグに、作業着のおっさん達がぐるぐる歩き回る「テクニカルパレード」ってのがあったな、と久々に思い出しました。

ただ、浦井くんの発言にはたまに(失礼)感性豊かで素敵なフレーズが登場します。
「僕達にできることは……歌ったり、ダンスしたり、暴れたりして、皆さんと笑顔を共有することしかできません」
はそのひとつ。「暴れたり」って何だよ、というツッコミ所は多少ありますが、「笑顔の共有」というのはとても良い言葉です。

ライブの後半でも、StarSの持ち歌のほか、時々定番曲を混ぜて構成されていました。
前のオーブのライブ時は、上手いと思っても心の奥底までは響いてこなかった「明日に架ける橋」が、実は個人的に今回一番印象に残ったナンバーでした。私自身がStarSでは「Blue Fish」のようにしっとり系の曲の方が好き、というのもありますが、育三郎くんのピアノ弾き語り、そしてリーダー&ボケ担当の円熟ボイスが何ともしっとり、しっくり耳に響いてきまして。加えて、弾き語る育三郎くんの両脇に残り2名が佇む姿もなかなか絵になっていました。もっとも最初、浦井くんが立ち位置を間違えて井上くんに突っ込まれてましたが(^_^)。やはりあの3人の積み重ねた半年という時間の勝利でしょうか。
そして井上くんの「歌うたいのバラッド」も素敵でしたね。本人がMCで語っていたとおり、アクション無し、ステージ中央に立ったまま力強く歌に引き込んでいたと思います。

ちなみにライブのラストは「今ここにいること」、アンコール2曲のラストも「今ここにいること」。あれ、アレンジ変えるとか何とかならなかったのかな?とは思いますが、良い曲なので、まあ、いいことにします。

3時間のライブはあっという間でした。終わるのが本当に名残惜しかったですが、終わらないと武道館の混み合う客席から家には帰れないのです。折しも寒波に襲われた今夜でしたが、武道館の中は汗だくとは行かないまでも、3人(と、たくさんのスタッフさん達)のお蔭でなごやか、ほんわかと暖かい空間でした。3人が繰り返し「ありがとう!」と言っていましたが、私からも「ありがとう!」と申し上げます。

*1:“This is the Moment“を“Wait a moment”と同じ意味だと思っていたという逸話があるようです(今回のMCでも披露)。