日々記 観劇別館

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『BROADWAY MUSICAL LIVE 2011』感想(2011.8.27マチネ)

(キャスト)※プリンシパルのみ
石井一孝 今井清隆 岡田浩暉 キム・ジュンヒョン 戸井勝海 藤岡正明 本間憲一 神田沙也加 笹本玲奈 姿月あさと 知念里奈 土居裕子 保坂知寿

8月27日と28日の両日、新国立劇場中劇場で開催された『BROADWAY MUSICAL LIVE 2011』を観てまいりました。
25日と26日の『三銃士』帝劇前楽・千穐楽を合わせると計4日連続舞台漬けということになります。
こんな連続鑑賞になった事情はちゃんとあるのですが、それはのちほど。

まず、公演は28日夜に終了し、ネタバレの危険がなくなりましたので、以下にセットリストを貼っておきます。曲順等は両日共通です。アンコールは両日ともありませんでした。曲名と作品名の表記はパンフレットに倣っています。

Act 1(第1部)

Act 2(第2部)

ライブは、司会のフジテレビ森本さやかアナウンサー(177cmの長身!実は元モデルでいらしたらしいです。)とキャストとのトークを挟みながら進行する形が取られていました。
各回とも、あるテーマを設けてキャスト2名ずつがトークしていました。
27日のテーマは「今、はまっているものは?」。以下、うろ覚えですが要約を記しておきます。

玲奈ちゃん:天かす入り納豆。一昨日天かすが安くて納豆が消費期限切れだったんです、と強調。「天かすって関西では揚げ玉って言うんでしたっけ?」って、いや、そういう問題ではなく(^_^;)。
ジュンヒョンさん:泊まっているホテルの朝食が10時までなので、10時までに起きてそれを食べること。普段は朝食を食べないので。
今井さん:スマートフォン。1ヶ月ぐらい前に買い換えたが思うように操作できなくて困っている。前の機種に戻したい。
戸井さん:Wiiフィット。去年の1月から続けている。ウエストが細くなった。(筋肉も付いた?との質問に対し)この辺(と、胸の辺りを指差す)に付いて欲しいが付かない。締まるだけ。
沙也加ちゃん:ロリータファッション。今日の衣装もそんな感じで。
知念さん:(すみません、回答失念しました)私も最近スマートフォンに替えたので、後で今井さんの楽屋に行ってお教えしたい。
藤岡くん:かき氷を作って人に食べてもらうこと。ブルーハワイ、メロン、レモンなど色々と。
保坂さん:(土居さんが先に話を振られましたが言葉に詰まって知寿さんにパスを投げてました(^_^;))ナンプレ。分かります?皆さん?(私の心の声:分かりますっ!)
土居さん:ゲームアプリの「支払検定」。物を買ってお釣りを少なくすると勝ちなゲーム。この前ついにレベルが「神」まで行きました!
石井さん:フェンシングと決闘。仕事で仕方なく、ではあったが半年続けたので止めるのはもったいないかも。
岡田さん:発芽玄米。ある程度の時間水に浸して発芽させてから炊かないとお腹を壊す。発芽させる前のお米の殻には毒素があるそうなので。
本間さん:日本の行く末。民主党代表選の行く末。あといつもは振付を指導する立場なことが多いので、人(ダンサーさん達)に厳しくしてしまうが、今回は自分も踊る立場なので、他の人にも優しくなれた。
姿月さん:(こちらも回答失念してしまいました。すみません)

森本アナが意外そうに驚いていたのは玲奈ちゃんの回答でした。玲奈ちゃんの可愛らしくありつつ庶民派で男前なキャラクターは、彼女のブログ等を見ると一目瞭然ではありますが、多分見た目や役どころから、もっと可愛い系・お嬢様系の回答を期待していたのかな?と推測しております。
そして超天然ボケで超恥ずかしがり屋さんなキャラクターをこれでもかと発揮し、森本アナを振り回していたのは、今井さん(笑)。あの天然度が炸裂、噛み合わない会話を、上手く文字に再現できないのが残念でなりません。

肝心の歌唱ナンバーの中で、特に印象に残ったのは、まず、岡田さんの「カフェ・ソング」。彼が歌っているのはレミゼの舞台ではなく普通のステージの筈なのに、そこにいるのは正にマリウス。あたかも背後にABCの仲間達の幻が佇んでいるかのような、臨場感溢れ情感に満ちた歌声にすっかり引き込まれてしまいました。
それからジュンヒョンさんの歌った2曲。とにかく声量が凄い!劇場中にずしりと響くようなお声でした。1回目のライブの時は私は知らなかったのですが、ジュンヒョンさんはかつて劇団四季のJCSで5代目ジーザスを務められた金田俊秀さんと同一人物だそうです。だから外国籍劇団員の創氏改名はやめようよ四季……。どうりでこれだけ歌えてついでに体型も綺麗な筈だ、と後から納得。
そして女性陣で圧巻だったのは保坂さんと土居さんのデュエット。小柄なお2人なのに、どこから出ているか分からない、全身から全方向に響き渡る声の共鳴を十二分に堪能いたしました。
逆にちょっと、と思ったのは石井さんと沙也加ちゃんの「Aimer」。ハモる場面で石井さんの声しか聞こえない(^_^;)。これは音響の問題とかそういうのではないような。多分石井さん、抑えて歌っていたと思うのですが……。沙也加ちゃんの声質は甘くて愛らしくて決して嫌いじゃないのですけどね。
でも、エスコートしようとしている石井さんに対して、カチカチに緊張して相手の顔を見る余裕もない風情で手を取られて退場していく沙也加ちゃんは可愛かったです。

自分としては、普段その役者さんでは滅多に聴けない組み合わせの歌がたっぷり聴けたのは収穫でした。玲奈ちゃんのウィキッドとか、知念さんのエビータとか。ゾロに出演はされていましたが本編では歌う機会のなかった石井さんの歌でゾロの曲を聴けたのもお得でした。
逆に定番なのに自分ではきちんと聴いたことがなかったのは姿月さんの「最後のダンス」。力強く荒々しく強引なトートのイメージ。宙組トートもこんな感じだったのかな?と想像しながら聴いていました。
普段あまり身をいれて歌を聴く機会の少なかった役者さんの、声の魅力も再発見できたように思います。具体的には戸井さん辺り。何度か舞台は拝見していましたが、こんなに艶のある良いお声だったんだなあ、と聴き入りました。今井さんもトークでの天然ぶりと「サンセット・ブールバード」などのナンバーでの渋いバリトンとのギャップが凄かったです。

構成としては、歌が続いてだれてきそう、という時に絶妙なタイミングで本間さんを中心とした華麗なタップダンスナンバーが入るのが良かったです。と書くとダンスが繋ぎのように読めてしまうかも知れませんが、もちろんダンスナンバーだけ切り取ってもじっくり堪能できるレベルのものでした。
また、これはごく個人的な事情ですが、実は今回の座席は最前列のどセンター!これが4連日舞台コンボの状況でありながら、この日のチケットを確保し続けた最大の理由です。歌、ダンス、あらゆるものをかぶりつきで堪能するという得難い体験をしましたが、かなり首が疲れました(^_^;)。
感想を書けていない曲もたくさんありますが、翌日も同じライブを聴きに行ったので、そちらの感想で書けたら書きたいと思います。