日々記 観劇別館

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『篤姫』第6、7回

先週『タン・ビエットの唄』観劇のため『篤姫』第6回をリアルタイムで見られず、やーっと今日の第7回放送直前に、山口さん出演シーン以外は早送りしながら見ました。
忠教様と兄上との訣別場面は、事前に予想していたよりももっと複雑な感情が流れていました。兄上の心遣いも自身への愛情も、そして自分が離れることで兄上が悲しむことだって分かっているのだけれど、自分の中に静かにくすぶる野心の存在を知っているからあえて兄上から遠ざかる道を選ぶという悲しい葛藤。これでしばらく忠教様は登場しないんだなあ、と思うとより寂しさもひとしおというものです。
で、忠教様関係以外の本編。第6回では於一が養父となる斉彬への謁見を申し出て、自分が望まれた理由を納得する一方、於一を赤ちゃんの頃から愛情込めて育てた菊本の自害という展開がありました。そして本日の第7回。親も同然であった菊本を罪人のように葬り、遺品等も跡形もなく処分するという父上の扱いに憤るものの、それが菊本自身の遺志であったと知ります。更に事件を忘れろという周囲の言葉に対し忘れられるものかと苦しむ於一でしたが、忘れて前に進むのが何よりも菊本への供養であるという尚五郎の言葉に思い直します。これは尚五郎が自身に言い聞かせる言葉でもあったわけで、おお、男だ、と思いました。
それから今週は、父上の何度もこらえられた涙と「そなたと暮らせて愉快であった」という言葉に込められた万感の思いもとても印象的でした。
来週から島津本家編スタートということで、忠教様は出ませんが、多分ドラマはちゃんと見ると思います。しばらく本家での辛い姫教育の日々が続くようですが、忠教(久光)様の次の登場を待ちつつ、早く江戸編になって将軍家定様が登場しないかな、とそっちも心待ちにしているのでありました。