皆様、昨今はいかがお過ごしでしょうか。
本日2月3日、『笑う男』の帝劇初日公演が18時から幕を開ける……筈でしたが、開演直前に公演中止になりました。
私は、帝劇のロビーで中止発表のアナウンスを聞きました。
本日午後はお休みをいただき、別の買い物もあったため早めに上京し、まん防条例最中では終演後の食事は難しいことから、早めにソーシャルディスタンスな環境で夕食を済ませ、17時半頃に帝劇入りしました。
チケットを係員の方にもぎってもらい、ふと見渡した時、客席入口がまだ開いていないことに気づき、「あれ? 普通開演30分前には開けてると思うけど、何で?」と嫌な予感はしましたが、とりあえずロビー内のグッズ売り場の待機列に並んで待つことにしました。
劇場からのアナウンスが始まったのは、並び始めて間もなくのタイミングでした。
公演関係者のPCR検査の結果、陽性が判明したこと。そして、本日の公演は中止となることが、検査結果が出るのに時間がかかったために発表が遅れたことへのお詫びの言葉とともにアナウンスされました。
客席が閉められていたこともあり、劇場ロビーにはかなりの人数がいて、それなりにざわつきがありましたが、少なくとも見える範囲では、劇場係員の皆様に詰め寄っているような人はいなかったと思います。
私自身も、公演関係者って誰? 役者さん? スタッフさん? と動揺しつつもしっかり待機列には並び続け、列に並べていないと思われる友人に連絡し、グッズの代理購入に対応などしておりました。
劇場にこれ以上滞在していてもどうしようもないので程なく退場し、またまたソーシャルディスタンスな環境で少しだけお通夜のようにお茶を飲み、ただいま田舎への帰路に就いているところです。
実は、観劇当日かつ劇場入りしてから公演が中止になる経験をしたのは、今回が初めてのことです。最近また報道が続いた宝塚などの直前公演中止のニュースを見て心を痛めていましたが、実際に開演30分前を切ってから中止が決まるとかなりショックということが今回分かりました。
ただ、聞いた話では「開演後」2分ほどで公演中止が発表された作品もあったらしいので、直前とは言え開演前にアナウンスがあったのは、多分状況的には良い方なのだと思います。
また、今回出演される役者さん方のSNSを見たところ、15:45頃まではゲネプロを最後まで通して実施していたとの情報もあり、演出家さんや役者さん方も本当にぎりぎりまでどうなるか分からなかったことが伺えます。
観客は言ってみれば「観られなくて残念だね」で終わりですが、間際まで本日の開幕を信じて準備を重ねてきた、感染された方を含む関係者の皆様の無念を思うと、胸が締め付けられる思いで苦しくなります。
今はひたすら、この誰も幸せになれない闇が1日も早く晴れることを祈るばかりです。
最後に、本日の幻のデアとリトルグウィンプレンのキャストの写真を貼っておきます。
願わくば、この演目のカンパニーの皆様が、遅れてでもどこかで初日を迎えられますように。
(追記)
Twitterの東宝のお知らせアカウントで、2月3日〜6日公演の中止が発表されていました。7日は元々休演日だったようです。2月8日以降の公演の無事の開幕を願っております。
https://twitter.com/toho_oshirase/status/1489198350071058433