日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

2020年観劇振り返り

昨年末に投稿した観劇振り返り記事に、次のような言葉を記していました。

観劇は自分や家族や肉親の体調、そして余暇に割ける時間の確保という条件が整ってこそ実現できる贅沢な趣味なので、2020年もその辺りがぜひ息災でありますよう願いつつ、2019年を見送りたいと思います。

これを書いた時には、よもや2020年に演劇の上演そのものが危機的な状況に陥るとは、想像すらしていませんでした。

2020年2月下旬頃から続くコロナ禍には終わりが見えず、しかしいつかは必ず終わるもの、と信じながら、気づけば10ヶ月が経ちつつあります。

2020年に一旦チケットを確保していたにもかかわらず、残念ながら中止となってしまった公演は次のとおりです。

  • アナスタシア(2020.3.15 12:30開演予定 東急シアターオーブ) ※該当日時公演中止
  • エスト・サイド・ストーリー Season 3(2020.4.18 17:30開演予定 IHI ステージアラウンド東京) ※Season 3 全公演中止
  • チェーザレ(2020.5.9 12:00開演予定 明治座) ※全公演中止 → 中川さんの明治座コンサートで一部楽曲を披露
  • ヘアスプレー(2020.6.14 13:00開演予定(初日)、2020.6.28 17:30開演予定(千穐楽) 東京建物 Brillia HALL) ※全公演中止
  • ジャージー・ボーイズ(2020.7.19 13:00開演予定 帝国劇場) ※全公演中止 → 日程短縮の上コンサート形式で公演実施

 

また、チケットを購入して観た公演は下記のとおりです。あえて、直接劇場に出向いたものと配信視聴とを並列で記載しました。ナウシカ歌舞伎は映画館で観ています。

  • ダンス・オブ・ヴァンパイア(2020.1.20 13:00開演(大千穐楽梅田芸術劇場
  • シャボン玉とんだ 宇宙までとんだ(2020.1.26 17:00開演 シアタークリエ)
  • 新作歌舞伎 風の谷のナウシカ(前編)(2020.2.15上映(ディレイビューイング))
  • 天保十二年のシェイクスピア(2020.2.16 12:30開演 日生劇場
  • 新作歌舞伎 風の谷のナウシカ(後編)(2020.2.29上映(ディレイビューイング))
  • 中川晃教コンサート2020 feat.ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』(2020.7.12 12:00開演 明治座(Streaming+配信視聴))
  • ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』イン コンサート(2020.7.19 13:30開演 帝国劇場(Streaming+配信視聴))
  • SHOW-ISMS(Version DRAMATICA/ROMANTICA)(2020.7.23 18:00開演 シアタークリエ(Streaming+配信視聴))
  • THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE(2020.8.22 18:00開演 帝国劇場(Streaming+配信視聴))
  • My Story―素敵な仲間たち―(2020.9.17 13:00開演 帝国劇場(Streaming+配信視聴))
  • My Story―素敵な仲間たち―(2020.9.18 13:00開演 帝国劇場)
  • My Story―素敵な仲間たち―(2020.9.18 17:00開演 帝国劇場(Streaming+配信視聴))
  • オトコ・フタリ(2020.12.12 18:30開演 シアタークリエ)
  • オトコ・フタリ(2020.12.20 13:30開演 シアタークリエ)
  • オトコ・フタリ(2020.12.26 13:30開演 シアタークリエ)

 

このコロナ禍で演劇やコンサートの配信視聴が急速に定着した印象です。

特に中川さんは配信で大活躍されていたと思います。都外から劇場に出向くのをかなり躊躇していた時期のチェーザレ、JBのコンサート配信は嬉しい限りでした。

ちなみに、8月22日の帝劇コンサート(配信視聴)だけはこちらに感想を落としておりません。東宝オールスターキャスト(一部不在)の豪華な内容でしたが、なぜかこの時だけは身を入れて視聴することができず、このまま中途半端に感想を記しても役者さん方に失礼なように思われましたので……。

配信された公演でも、JBコンサート、SHOW-ISMSのように休演や無観客上演配信への急遽変更などがありました。そして、その後も他の演目で稽古場クラスタ感染発生に伴う公演中止、また、初日は開幕したものの複数キャスト感染による公演打ち切り、初日延期などの事案が続いている状況です。どうしても稽古場から大人数が参加するミュージカルに影響が生じがちなのは否定できません。

そのような情勢下、帝劇初のトークショー興行となった『My Story』や、ストプレとは言え豪華キャスト揃いの『オトコ・フタリ』が無事東京公演を完走したことに胸を撫で下ろしています。

今はどうか『オトコ・フタリ』のキャスト・スタッフの皆さまが何事もなく大千穐楽を迎えられますように、そして年明けに上演される数々の演目が無事に上演され、公演を完走できますようにと願うばかりです。

配信でも会うことが叶わなかった浦井トニーや祐一郎エドナママには、いつかどこかで会える日がくることを信じています。

もしかしたら、いつか新型コロナウイルスのワクチン接種が万人が受けられる段階まで普及した暁には「なぜこんなものをあんなに恐れていたのか」と口にすることができる日がくるのかも知れません。しかし現時点では感染して病状が悪化した場合のリスクがあまりにも大きすぎると想定されることから、まだまだ正しく怖がることを続ける必要があると考えています。

私には別の病気の副症状ではあったものの、以前に静脈血栓症の既往があります。現在は薬も服用せず、おおもとの病気も落ち着き、だいぶ体力も戻りつつありますが、そのような事情もあり、コロナ禍以前の観劇ペースに戻すことは、しばらくは難しそうに思われます。都内で感染者の増加が止まらない12月に、都外から公共交通機関を利用してクリエに3回通うのにも、随分と勇気が必要でした。

それでも2021年も、最小限のペースできっと劇場に足を運ぶことになると思います。心の中の元気を呼び覚ましてくれるエンターテインメントの拠点としての劇場の灯が点され続けることを心より願っています。

それでは、皆さま、良いお年をお迎えください。