日々記 観劇別館

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2018年観劇振り返り

こんにちは。2018年ももうじき終わりますので、久々にこの1年の観劇を振り返ってみたいと思います。

今年観た舞台は次の通りです。

(計14回)

最近の体調の関係もあって数年前よりは回数がだいぶ減り、かなり演目が偏ってはいますが、意外と回数は観ていたんだなあ、と少し驚いています。

どう偏っているかと申しますと、『ポー』と『極』を除き、必ず山口さんと浦井くんのどちらかが出演しているということでして。

どの演目も面白かったのですが、自分の書いた感想を読み返すと『橋』の文章だけ明らかに尋常ではない😅。きゃーきゃーとテンションが舞い上がっています。

かつて誰よりも非人間の役どころが似合うと言われた山口さんですが、こういう爛れていない(ここ重要)大人の香りが漂う演目にこそ「祐さま」の真骨頂があるのではないか? という認識を新たにさせられた演目でした。1幕のラストナンバーの「旅は貴方へと至る」という言葉と、2幕終盤にロバートが歌う「(昔の写真が)色あせて(も)、今も残るのは貴方」という言葉にぎゅっと心を掴まれて今も放されずにいます。彼の歌唱力と、歌声のみならず地の声の美しさをじっくり堪能できる演目でもあるので、ぜひ再演して欲しいと願っています。

『BWと銃弾』は保坂知寿さん、鈴木壮麻さんらベテラン勢の使い方に不満はありましたが、一つさじ加減を間違えると大寒波に見舞われそうなアメリカンコメディを、福田さん、ギリギリのラインで良く料理していたとは思います。

『ポー』はとにかくチケットが取れなくて、やむを得ずLVで観た演目でしたが、スクリーンを通しても強烈に伝わってくる明日海りおさんのエドガーの妖美さにやられました。正直観る前までは宝塚の男役さんが「永遠の少年」を演じるイメージが湧かずにいましたが、全くの杞憂でした。

新感線の演目で、4月の花冷えの中観た『極』と、年末の海辺の冷たい風の中で観た『メタマク』。どちらも長すぎてお尻が痛くなるという問題はありましたが😅、ステージアラウンド東京という客席が360°回転するスペシャルな劇場の良さを最大限に活かした舞台作りが見事に成功していたと思います。どちらもかなり残虐な場面や陰惨な場面を含む演目であるにもかかわらず、しっかりと作り込まれた痛快な殺陣と、ギャグ要素も交えたドラマティックにして心に一握りのシリアスな思いを残してくれる脚本、華やかでケレン味たっぷりの演出、そして何よりそれらの要素をがっちり受け止め反射して板の上で輝いてくれる役者さん達の相乗効果で、存分に夢のひと時を堪能させてもらいました。

ちなみに『極』に悪役で登場していた竜星涼さんには、思いがけず2018年秋のNHK金曜22時の連ドラ『昭和元禄落語心中』の画面で再会しました。ドラマは前半はあまりきちんと観られておらず、中盤から毎回視聴するようになり、すっかりはまって電子書籍で原作コミックス全巻読破するに至りましたが、竜星さんほかほとんどのキャストがイメージぴったりであったと思います(個人的には2代目助六だけは育三郎くんではなく浅野忠信さんのイメージでしたが、そうすると8代目八雲の岡田将生くんと年齢的にバランスが取れないので、やはり育三郎くんで良かったのかな、と思う次第です)。

なお、これは余談になりますが、ありがたいことに劇場ロビーを杖を突いて歩いていると、大抵は案内係の方が寄ってきてバリアフリー設備に誘導してくださいます。いつ行ってもその声がけが飛び抜けて早かったのがステージアラウンド東京の案内係の皆さまであったことを申し添えます。

それから『M!』。こちらは例年になくチケットが激戦で、観られなかったキャストが多かったので、あまり多くを語れません。しかし新演出はそれなりに良かったと思います。コロレド猊下の新衣装も豪華でしたし☺️。なお名古屋大楽を観るために初めて訪れた御園座はリニューアルしたばかりの新しい劇場で、お土産売り場も充実していて楽しかったです。

その名古屋遠征の次の週末に観たのが、既に安定の域に達した浦井くん主演の『ゴースト』。本質は甘く切ないラブストーリーですが、サスペンス風味ありの、笑いと涙ありの、霊力バトルありの幽霊奇譚で、実に夏にふさわしい演目でした。当時の感想ではあまり言及できませんでしたが、主人公の親友を演じた平間壮一さんの演技に、「ささやかな日常の幸福に生きていた筈の人間が紙一重で道を踏み外しただけ」な空気が漂っていて印象に残っています。

そして『レベッカ』。何と『ゴースト』から3ヶ月も観劇がなかったことに自分でも驚いています。単に観たかった演目のチケットが取れず、さりとて遠征する元気もなく……という状況だっただけなのですが。

その分を取り返すかのように、年明け1月5日の『レベッカ』初日から毎週末は怒涛のクリエ詣でが始まる予定です。プレビュー公演で10年前と同様、否、役者さん方と同じ歳月だけ観る側も歳を重ねた分、新たな視点も加えてわくわくと物語を見届けられることを実感しました。全国ツアー後に余分な肉が削ぎ落とされる一方で、今回から参加された皆さまも含めて役者さん方もブラッシュアップされている筈、と、更なる期待を胸に新年の劇場に出向きたいと思います。

それでは皆さま、良いお年をお迎えください。