日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

『クリエ・ミュージカル・コレクションIII』感想(2017.2.25マチネ)

キャスト:
大塚千弘 涼風真世 瀬奈じゅん 保坂知寿 岡田浩暉 今拓哉 田代万里生 吉野圭吾 山口祐一郎 木内健人 福永悠二 松谷嵐 横沢健司 天野朋子 島田彩 堤梨菜 橋本由希子

再びクリコレIIIを観てまいりました。杖なしでクリエまで行けるようになった体力に感謝!
今のところ、これがマイ楽の予定です。ああ、山口×涼風ペアの「私が踊る時」も聴きたかったなあ……。

今回の日直さんは涼風さんでした。
以下、自分の脳みそだけでは追いつかなかったので、Twitterのフォロワーさんから教えていただいた内容で補完しまくった日直レポートです。

黒いレースのロングドレスで登場した涼風さんの「コレクション」なナンバーは、22年前に出演した『シー・ラブズ・ミー』の「好きになってくれるかしら」とのことでした。
演目の話題に進むかと思いきや、「22年前」にちなんで袖から知寿さん、千弘ちゃん、瀬奈さん(あさこちゃーん! と呼んでました(^_^))を呼び出し、お三方に「22年前は何をしてましたか?」というインタビューを開始。

まず、知寿さんは、22年前っていつだっけ? としばらく数えて遡った後に、22年前は申し訳なく思いながら子供の役をやってました! と回答されていました。涼風さんが「ショートパンツをはいた役?」と訊くと、はい、と肯定。
私は四季時代の演目は観ていないのですが、恐らく『夢から醒めた夢』辺りのことと思われます。でも同時に子供のいるお母さん役もやってました! とご回答。『マンマミーア!』かな? と思いましたが、複数の方から22年前なら『アスペクツ・オブ・ラブ』のことだろう、と教えていただきました。
『アスペクツ・オブ・ラブ』はロイド・ウェバー作曲のミュージカル、四季で石丸幹二さんや堀内敬子さんも共演されていたとのことで、ううん、これは観たかった! CDも出ているようですが、やはり生舞台で。

続いて千弘ちゃんは22年前は小学2年で徳島でハナ垂らして棒振り回して遊んでました! とご回答。知寿さんのほか、瀬奈さんも「22年前」を思い出すには一瞬考え込んでいましたが、千弘ちゃんの場合はすんなり「22年前の年齢」が出てきてました(^_^)。
小2でした、を受けて涼風さんが、もう携帯はあったの? という問いを投げかけると、ポケベルがありました、と千弘ちゃんが返答。その答えを聞いて何故こちらも安堵してしまうのか……。

あさこちゃーん、こと瀬奈さんは、私寅年生まれで、他2人も寅なんですよ! と話を逸らすも先輩に引き戻され、22年前は「男性」でした、とご回答。宝塚の研3か研4辺りだったそうです。袖から突如男性アンサンブルの木内健人くん(観劇直後、お名前を失念してました。すみません)が呼び出され「当時はこのくらいのカッコよさで」と突然のサンプル化。さぞ驚かれたことと思います。
木内くんにも22年前は? の問いが振られ、5歳でした、と回答されていました。若い! なお瀬奈さん、当時は「このくらい」でしたが、その後頑張ってもっとカッコよくなったそうです(^_^)。

なお肝心の日直さんの思い出は、時間がないので、とほぼ割愛されていました。ただし今回の『シー・ラブズ・ミー』の曲のお衣装は当時の物を着用、とのコメントが。さすが妖精、何と素晴らしい体型維持! と驚愕しておりました。ちなみに後から登場したお召し物は綺麗なピンクのコートで、全く違和感のない可愛らしさでした。細身のコートって二の腕や背に肉が付くと意外と入らなくなるんですよね(自虐)。

ちなみに同日ソワレの日直トークでは「22年前・男性キャスト編」が繰り広げられ、何と山口さんも登壇されたとか。もちろんあの方が易々と22年前を語るわけがありませんが、なかなか楽しい漫才になっていたようです。

日直トーク終了後の舞台本番ですが、セットリストは一曲を除いては初日と一緒であったと思います。
唯一異なっていたのは2幕の一曲、山口トートと万里生ルドルフによる「闇が広がる」。私、この2人が出演する『エリザベート』の本番舞台を観ましたが、その時よりも今回のデュエットの方が格段に素晴らしいと思いました。やはり万里生くんの深みが増したのでしょうか。

今回全体を通して改めて感じたのは、キャスト全員の歌やダンスに有無を言わせない説得力があるという点です。
何だかんだでキャストの皆さま各々には得意分野というのがあると思います。例えば圭吾さんや瀬奈さんのダンスや万里生くんの豊かな声量と言った技巧的な面のほか、岡田さんはどちらかと言えば白みのある歌に、今さんは黒みのある歌に持ち味が出るなど、そういうものも含めまして。
今回に限らずクリコレでは、皆さま「得意分野」の楽曲のみならず「そうでない」楽曲にも挑んでいますが、そうした「そうでない」楽曲においても自然と拍手を送りたくなる素晴らしい芸で魅せてくれる所に、歴戦のプロフェッショナルの持つ説得力を見たように思います。
しかし、その説得力を持ってしても、1幕ラストのあの「還暦アンジョルラス」は面白過ぎるわけですが(^_^;)。両脇に元アンジョルラス2名を従え、生き生きと「ワン・デイ・モア」を歌い上げるあの勇姿と満面の笑みとを、私は生涯の宝物として思い出の中で大事にしていくつもりです。

アンコールのあれも……もう言ってしまって良いですね。

仮面のない山口ファントムの登場。

今回、後方席だったのを良いことに、終始オペラグラスでガン見しておりました。前方席でじっと見るのはさすがに恥ずかしかったので(^_^;)。
長いこと遠く離れていたファントムが山口さんに降りてきている。あるいはイタコのように主体的に降ろしている。いずれであるかは不明ですが、とにかくファントムが、そして彼が執心するあの少女が、確かにそこに降臨していました。
天賦の才を持ちながらも愛を与えられず化け物と恐れられ、孤独で閉じ込められて歪み、怪人として人殺しに走る人物。その人物をかつて演じた、ファントムと異なり世界で色々な物を見て、愛も嘲笑も、人生の頂点も、そして演じる場を失う絶望も体験して60年を生きた男。その60歳の彼が再びファントムを歌い演じるのが、本当味わい深いし感慨深いしで、とてもたまらない心持ちに陥りました。

このファントムもまた、私の生涯の美しい宝物になると確信しています。

まだまだ思い出し感想が書けそうに思いますが、本日はひとまずここまでといたします。長々とお付き合いいただきありがとうございました。