日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

2015年総決算

2015年も末となりました。
今年が終わることを認めたくなくて渋っていましたが、取りあえずざっくりと2015年の観劇振り返りをしてみます。そう言えば昨年は身内に不幸があるなどしたため、振り返りを全くしていなかったのでした。

観劇回数:計11回
2015-04-25昼 『DEATH NOTE THE MUSICAL』(浦井ライト篇)
2015-06-20夜 『エリザベート』(花總シシィ・井上トート)
2015-07-18夜 『アドルフに告ぐ』(日本篇・MJキャスト)(スタジオライフ)
2015-07-28夜 『貴婦人の訪問』(プレビュー)
2015-08-22夜 『貴婦人の訪問』
2015-08-29昼 『貴婦人の訪問』
2015-09-12昼 『國語元年』
2015-11-03夜 『ダンス・オブ・ヴァンパイア』(初日)
2015-11-07昼 『ダンス・オブ・ヴァンパイア
2015-11-21夜 『ダンス・オブ・ヴァンパイア
2015-11-30昼 『ダンス・オブ・ヴァンパイア』(千穐楽
コンサート参加回数:計3回
2015-02-20夜 『クリエ・ミュージカル・コレクションII』(初日)
2015-02-21夜 『クリエ・ミュージカル・コレクションII』
2015-02-28夜 『クリエ・ミュージカル・コレクションII』

……本当、めっきり観劇回数が減りましたね。2014年も回数だけ数えたところ、観劇とコンサートで計16回でしたので、今年よりは多いのでした。
しかも今年は大半が山口さん絡みの公演……。他の公演で興味があるものがなかったわけではなく、石にかじりついてでも観たい!と思うものがあまりなかっただけと思われます。2013年の降板・休業事件で下がった観劇モチベーションがまだ復活に至っていないのも大きいです。
この少ない観劇回数の中で私的ベストを挙げるのは難しいですが、『貴婦人の訪問』は未だにずしんと重たく心にのしかかり続けています。あの演目では本当にダメ男過ぎるアルフレッドを初めとして、人間のどうしようもなさ加減がこれでもかと描かれていましたし、ラストも一見救いようのない悲劇なのですが、何故かハッピーエンドのようにも感じられるのは不思議です。

4演目のTdVは……山口伯爵が再演を重ねるごとにキャラクターの作り込みの深さ、そして姿・歌声の妖艶さともに円熟味を増して行くのは凄いとしか言いようがありません。

クリエのコンサートは男性カルテット(今さん・岡田さん・吉野さん・万里生くん)による「罪を着せろ」(モンテ・クリスト伯より)の迫力が心に残っています。そして二度と聴けないと思っていた山口バルジャンの「彼を帰して」の歌唱は心からありがたかったです。
このコンサートは、再演予定のない作品や、既にキャストが代替わりしている作品のナンバーをたっぷり堪能できる「夢の競演」でした。本当は小出しではなく1本丸ごと再演してほしい作品もありますが、それは贅沢を言わないことにします。

それから、今年のミュージカル絡みの個人的にエポックメイキングであった出来事は、次のとおりです。

  1. モーツァルト!』のDVDが発売された。
  2. ついにWOWOWを契約した。

前者はあの東宝のウィーン・ミュージカル演目でついに英断が下されたか、と驚きました。井上ヴォルフver.を購入しました。実はまだ通しでは観ていませんが(すみません)、あのヴォルフやパパ、そして猊下の勇姿が映像に残ったのは素晴らしいことだと思います。

後者は、今年10月の出来事です。きっかけはデスノミュー放映でもその他のミュージカルの放映でもなく、「Perfume」のライブの放映だったりしたわけですが……(^_^;)。
それでも、Perfumeのライブと同じ日に柿澤ライト篇が、別の日に浦井ライト篇がそれぞれ放映されたので、柿澤ライト篇は後半のみ、浦井ライト篇は全篇を観てしまいました。

当時、
「浦井月は神の正義と信じた行いに酔い狂った結果、人間として見離され足下を掬われた末路。柿澤月は自らを神と信じて張り巡らした業が所詮人間の営みに過ぎなかった哀愁の末路。同じ結論のようでいて受けた印象が全然違った。」
という感想をTwitterに記しています。同じ役なのに演者によってここまで作り込みが違うのは面白いですね。

それでは皆さま、よいお年をお迎えください。