日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

『三銃士』製作発表レポート(2011.5.30)

『三銃士』の製作発表オーディエンスに当選しましたのでまたもや色々かなぐり捨てて行ってきました、帝劇へ。
会場の様子はUstream中継もしていました(録画へのリンク)。多分公式サイトにも様子が載るでしょうし、じゃあ、ここで書く必要もないかな、とも思いましたが、自分の思い出備忘録として書いておくことにします。例によってはしょり、うろ覚えの連続ですので、正確な発言のニュアンス等は前出の録画をご覧ください。

帝劇に着いたのが11:45頃。座席はJ列の上手側サブセンブロックでした。
12:00に製作発表スタート。初めに司会のお姉さん(内田さん、だったと思います)が登場し、その後すぐ「今日がその日」と曲紹介があり、井上くんが登場し1曲披露。パワフルな曲にまだ少し馴染んでいない感もありましたが、井上くんのたっぷりの声量が存分に生きていました。

舞台の両袖には現在上演中のレミゼバリケードセットがでんと置かれたままになっていました。当然手前のセリにはマンホールも据え付けられたまま。何故わざわざこんなことを書くかは後でお分かりいただけるかと思います。

そしてトークショーに突入。岸さん、石井さん、橋本さん、井上くん、瀬奈さん、そして山口さんが登場、上手からこの順に用意された椅子(机はなし)に着席しました。
で、ええと、ここからしばらく一所懸命メモを取ったのですが、途中で使っていたシャープペンの芯が切れたのでそこからは耳が頼りでした。しかも書けていた部分も字が汚くて読み取れない(^_^;)。というわけでほぼうろ覚えのレポートです。くどいようですが、ちゃんとした内容についてはUst録画をどうぞ。
最初のご挨拶はまず井上くんから。先輩の銃士達を尊敬している役で、と前置きしてから、
「若さを漲らせて頑張りたいと思います」
とか言っていたと思います。
続く橋本さんは、
「井上くんには役だけでなく人間的にも憧れられていると……」
とボケをかまして井上くんに突っ込まれていました。
石井さんは、
レミゼの舞台に立ち感慨ひとしおです。アラミスは22、3歳の設定なので、自分も若さを漲らせて頑張りたい」
岸さん。
岸祐二です。名前だけでも覚えて帰ってください*1。先輩方と胸を張って演りたいと思います」
瀬奈さん。
「悪女、謎の女という役は初めてなので頑張ります」
そして山口さん。
「……(長ーい、間)……三銃士とダルタニャンの若さと人間的魅力を際立たせるために、そういうのが全くない役を一所懸命演じたいと思います」
またおじいちゃん発言がくる?と身構えましたが、今回はどちらかと言えば善玉からハブられる運命に拗ねる哀愁の悪玉モードのようです。
続いては、質問コーナーに入りました。質問の内容は、オーディエンス募集の時に一緒に募っていたものを元にしていたそうです。
最初は井上くんに、どんなダルタニャンを演じたいか?役作りはどういう風に?という質問。
井上くんの答え。
「台本を読むとだいぶ力強い役柄なんですが、ぼくは戦うのが大嫌いで。でも今まで王子様的な品の良い役ばかりもらっていたので、そろそろ、と思っていました」

続いて三銃士に、ここだけは他の2人に負けないぞ、と思っていることは?の質問。
橋本さん「身長と年齢(笑)。ぼくは20代の頃とある劇団*2で立ち回りしながらギャグもやっていた。こんなポーズを決めたい、というのはあるが、ポーズを決めると(と、立ち上がり型を決めてみせ)年なのですぐに元の体勢に戻れない(会場笑)。せめて決めのポーズはしっかり決めていきたい」
石井さんは、橋本さんから「声が大きい!」と言われてそれを認めていました。
岸さん「この2人には勝てない。顔の濃さも(と、石井さんを見る(笑))。結局この2人をフォローするのはぼくだと思っています(「上から目線やないか!」とすかさず突っ込む橋本さん(笑))。一応若い頃に後楽園ゆうえんちで地球の平和を守っていたので*3、剣だけではないアクションになるような感じです」
次に瀬奈さんにミレディーの魅力は?という問い。
「ミレディーの女らしさが出せれば、と思います。色々な面がある所が彼女の良さです」
と答えてました、確か。
そして山口さん。……私としたことが肝心の質問内容を忘れてしまいましたが*4、回答は次のとおり。
「昨日も台本とスコアを見ながら色々なイメージを膨らませていましたが、皆和気あいあいで……いいなあって(笑)。これからお稽古が始まるが、本当はこういうチャーミングな*5人達と戯れていたかったです。敵役って大変なんだなあ、と思いました」

次の質問は「日本初演への意気込みについて」。この辺から少しメモが怪しいので簡単に。念押ししますが録画を(略)。
井上くん「日本初演ということで、0から試行錯誤で大変な面もあるが、(海外でしか公演していないので)他と比べられないという利点もあります」
橋本さん「パイオニアを目指したいです」
石井さん「初演ということで七転八倒していますが、こういう役割は光栄です。現場は皆和気あいあいで。祐一郎さん以外は」
ここで山口さん、思い切り椅子の上でのけぞってました(^_^;)。そのポーズが、多分彼の体型で普通にのけぞったら椅子が倒れるからと思われますが、絶妙に両足を踏ん張って上半身を椅子に絡みつかせるような姿勢でして。あれは意外に身体が柔らかいからできるのでしょう。
岸さん「自分の役には原作ファン(のイメージ)が根強くあると思います。原作のポルトスとは体型からして違う。原作のポルトスのイメージを保ちながらどう自分らしさを出していけるかが課題です」
瀬奈さん「日本初演なので私しかやっていない役になります。そしてWキャストでない役も(退団後は)初めてなので楽しみにしています」
山口さん「日本初演キャストであることで、皆の前で、頑張りますという気持ちが湧き上がってきます。舞台のオープニングの幕が上がり、オープニングを終えるまで、そして楽日を迎えるまで、皆と一緒に時を過ごせれば良いな、と思います*6

続けて作品の目玉の1つ、殺陣についての質問がありました。ここから完全にメモなしなのでもっと簡略に要点のみ記します。
井上くんはまだ殺陣のお稽古に入っていないそうで、ラッキーというか何というか……と言っていました。橋本さんは、和物の殺陣が入らないよう気をつけます、とのこと。石井さんは、年始めの『ゾロ・ザ・ミュージカル』でフェンシングをやっておいて良かった、というようなことを言っていたと思います。
岸さんからは、瀬奈さんが一番慣れている、自分達が殺陣稽古でへばっている間にもうさっと着替えて帰っている、との発言が。対して瀬奈さんから、あれは皆さんよりお先に身仕度できるよう気を遣っているのだ、という反論がありましたが、それはやっぱり動ける余裕があるからだ、とか、そんなにぼく達といたくないのか、とかうるさい銃士の皆さん(^_^;)。
瀬奈さんご本人のコメントは、殺陣は和物しか経験がありませんが頑張ります、という内容でした。
と、そこで、何故か殺陣のない山口さんに話を振る司会。突然のことに固まり絶句する山口さん。その時橋本さん(と、井上くん)から、
「さっき舞台袖で出る前に「みんなフェンシングは気をつけてね〜」と言ってましたよね?」
と絶妙なフォローが!ありがとう、橋本さん!その一言で、実はフェンシング殺陣経験者の山口さんのでっかいスイッチがガシャリと押されたようで、あとは立て板に水の怒濤のトークが展開されて行きました。
「フェンシングはねー、皆(殺陣が)できるようになると、剣の先っちょが飛ぶんですよ」
「だからお客さんも気をつけてください。でもレミゼで言えば(カーテンコールで客席に投げる)花束みたいなものです!*7そうだ、その日飛んでいった人には何かがある、ということにしましょうか?(客席拍手) 今のご時世、何でも多数決ですから」
ここで貴重なストッパー井上くんがようやく、
「いや、普通飛びませんから、大丈夫ですから!」
と突っ込みましたが、全く怯まない山口さん(^_^;)。……こうして書いてみると、よくあのトークに司会のお姉さん、収拾を付けたなあ、と感慨を覚えます。
あと、井上くんの「念願のレミゼの舞台に立てて良かった」発言や、三銃士の皆さん*8からの、
「井上くんが今日の本番前にバリケードなどをペタペタ触って感激していた」
などの萌える発言もありましたが*9、ここでトークショーはひとまず終了。山口さんと瀬奈さんは一旦退場しました。そして山口さんの腕を自ら取ってエスコートされながら下手袖に捌ける瀬奈さん。何というか、きっと山口さんをとても頼りにされているんだろうなあ、と思いながら眺めていました。
ここでもう1曲、ダルタニャン&三銃士による「ひとりはみんなのために」が披露されました。途中、何故かひざまずいて歌いながらレミゼセットのマンホールの蓋を開け閉めする井上くん(^_^;)。貴方そんなにレミゼを愛していたのね。
歌い終えた後、最後に山口さん、瀬奈さんも再登場し、皆さんから一言ずつご挨拶がありましたが、この辺りは詳細を覚えていないので割愛します。すみません。しつこいようですが録(略)。

……以上で製作発表レポートは終了です。わずか40分程度とは思えないほど中身のぎゅっと詰まった製作発表で、見応えがありました。本番舞台にお目にかかるまであと1ヶ月。指折り数えて待ちたいと思います。

*1:いや、マスコミはともかく客席の皆は覚えてると思いますが(^_^;)。

*2:劇団☆新感線のこと。

*3:元『激走戦隊カーレンジャー』のレッドレーサーです。

*4:録画によれば「悪役として思う所は?」的な質問だったようです。

*5:出た!定番!

*6:録画によればこの後「枢機卿にしては小心者だなって(思う)」とぼそっと呟いてます(^_^)。

*7:いや、それは何か違う……。

*8:3人ともレミゼ経験者です。

*9:これはエンディングトークでの発言のようです。