日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

『モーツァルト!』帝劇千穐楽伝聞

自分は観に行けなかった、12月24日、『モーツァルト!』の帝劇千穐楽。無事観劇できた友人から聞いた話や、後から公式動画を見た感想などを少し記したいと思います。

昨日にも書くとか申し上げておきながら、ちょっと時期を外してしまいましたので、観に行ってもいない人が今更書かなくても……とも思ったのですが、書いておかないと、自分が何だか報われない気がしたので、やはり書き残しておくことにします。

当日のアドリブは3カ所ほどあったと聞いています。

まず、1幕でアロイズィアの歌に対して、井上ヴォルフが「美しい」と言った時、セシリアママが、
「私が産みました」
と呟き、対して井上ヴォルフが、
「流石貴女が産んだお嬢さん」
と返したそうです。

続いて、男爵夫人の来訪前に、パパが借金帳でヴォルフのおでこを引っぱたく場面。23日マチネと同様、通常は1発の所を3発引っぱたいていたそうです。

そして胴切り場面でのアルコ伯爵からは、
「せめて手拍子が欲しい」
と一言。これに応えた井上ヴォルフ、
「皆さん、手拍子をお願いします!」
と叫んでからのこぎりを入れていたそうです(^_^;)。

個人的趣味で(笑)、シカネーダーが何かアドリブを演ったら知らせてね、と友人には伝えていたのですが、特に報告はありませんでした。
他の方のレポートを拝読しても、観客の拍手が好き♪と歌いながらシカネーダーがバトン回しする場面で、バトンの回転が通常よりやや多めだった以外には、目立ったアドリブはなかったようです。

カーテンコールの模様は、
12月24日『モーツァルト!』千穐楽特別カーテンコール
の動画でも見ましたが、やはり見どころは、ジャンプして大きな山口さんの首っ玉に飛びついて抱きついてみせる市村さん、それから、山口さんのご挨拶でしょうか。
特に、山口さんのご挨拶。傲慢極まれり、なコロレド猊下について、
「(『アルコ伯爵、拾うのだ!』の台詞について)よろしければ、傲慢な私が取り散らかしてしまいました(楽譜を)……」
「(馬車の場面で)よろしかったら、私を運んでいただけませんでしょうか?」
と本当は言いたい心持ちである、と散々笑わせてくれた後に、
「もう舞台には立てないんじゃないかとそういう思いでいた時もあるんですけれど、そういう時に市村さんに『おーい、演れよ!』(と足蹴のポーズ)と言われて、今こうやって威張っております」
と、ほろりとさせる一言を仰って、うるっと来させるなんてずるいです。
市村さんと言えば何と言っても鹿賀さんとの同輩コンビが有名ですが、この先輩後輩コンビもかなり素敵です。以前はTdVでもこのお2人の競演を観ることができましたが、今はこのM!だけになってしまいました。TdV、禅さんとダブルとかスペシャルキャストとかでも良いので、そのうち市村教授が復活してくれないかとも思ってみたり。

なお、これは余談ですが、自分がいつも巡回しているブログ――山口さんのファンの方のブログが多いですが――を何カ所か拝読した所、前楽(12月23日ソワレ)・千穐楽(12月24日マチネ)を両方ご覧になった方は結構いらっしゃいますが、意外と12月23日マチネを観ている方は少ないことが判明しました。自分の巡回先に井上くんファンが少ないからかも知れませんし、自分の場合千穐楽の代わりに、という気持ちから観に行ったという事情こそありますが、何だか少しだけ「お得」な気分です。

というわけで、M!の帝劇公演もこれで終わってしまいました。年明けの大阪、金沢での公演を追いかけて観る予定はありませんので、後はネットで感想を追いかけたいと思います。