日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

2010年4月のお便り

エリザ10月公演とクリエのコンサートの予定が公表され、やっとFC会報4月号も手元に届きました。
コンサートのFC先行、日程が2ヶ月後と直近だし、もしかしたらない可能性もあるかも?と思ってましたが、受け付けていただけるようです。その代わり申込期限が慌ただしいですけれど、まあ仕方ないです。

取り急ぎ所属役者さん方のエッセイにざっと目を通しましたが、やっぱり社長さんがずっと働き通しなんだなあ、とつくづく思います。いえ、社長さんは例え余暇があったとしても、それについては書いてくれなさそうですが(^_^;)。

今月の山口さんのエッセイは、名古屋で書かれたという『レベッカ』の「わたし」やレベッカの名前にまつわるお話でした。
文体はいつになくポエム感が少なかったです。すっかり心が、マキシムというあまりにも人間らしい悩み苦しみに彩られた、名家の当主の人格と一心同体になっているのだと思わせてくれる、几帳面な文章でした。
しかし今回、
「虚構が、実人生のほとんどになって来るとある一定のレベルを超えた芝居の時空を作りものと感じる五感の精度が弱まるような気がする」(本文より)
とご本人が記されていますが、この、何かの役を演じている虚構の時間があまりにも長すぎて、オフの時とどちらが実人生か分からなくなる、という趣旨のことを、最近とみに口にされていますね。
虚実の境目が曖昧になる、という状況はこれまでほとんど経験がないので、実はあまり想像が付かなかったりします。まあ、虚実がごちゃ混ぜになっていたとしても、毎月登板が続いたとしても、山口さんご本人がお元気で、そして何より幸せでありさえすればそれで良い、と納得してしまう乱暴な自分がいたりするわけですが。
……少しでも長く、舞台に立たれる姿を見届けられたら、と思います。