日々記 観劇別館

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2010年『モーツァルト!』キャスト発表

3連休の中日(「ちゅうにち」ではなく「なかび」)に『薔薇とサムライ』を観に行ってきまして、その感想文をただいま執筆中なのですが、帝劇2010年11・12月公演『モーツァルト!』のキャストがようやく発表になりましたので(公式サイト)、その印象を先に書いてしまいたいと思います。
山口猊下の続投はこれまたFCのイベントで耳にしていたので、ああ、エリザキャスト発表から半月経って、やっとこのことも書ける!と、すっきりかつ安堵しております。しかしヴォルフが……ヴォルフが!初演以来務めていた中川晃教くんから山崎育三郎くんに交替するということが分かり、ちょっと色々複雑な思いに駆られてしまっております。
山崎くんはレミゼのマリウスで観ていて、声も綺麗で泉見マリウスの次ぐらいにお気に入りでしたが、自分が勝手にヴォルフに求めているイメージであるところの「アマデ(魔性の才能)と共棲するが故の傲慢+エゴ+狂気+色気」を彼は果たして超えてくれるだろうか?という期待と不安とが内心でせめぎ合っています。
多分、
自分が初めて中川ヴォルフを観た時の強烈なインパクトと一緒に脳裏に焼き付いてしまったもの=ヴォルフに要求するイメージ
なので*1、上書きするのはそう簡単ではなさそうです。
もう1つ。井上ヴォルフと中川ヴォルフの場合は「生まれながらの王子vs野生の申し子」「サラブレッドvs荒馬」「ダイヤモンドvsクリスタルガラス」という言葉が適切かどうかは分かりませんが、全く重ならない個性が同じヴォルフを演じるという点が面白かったと思っていました。今回の井上ヴォルフと山崎ヴォルフを並べると「隣国の王子同士」になってしまうのではないかという心配がかなりあります。
……と、散々書きましたが、実はマリウス以外の山崎くんを全く知らなかったりします。『サ・ビ・タ』も『からくりTV』も観ておりません。というわけで、上記の山崎くんに抱いている王子様イメージが的外れであることを祈っております。

にしてもヴォルフ以外のキャストに変更なし、というのは安心なような変わり映えしなくて容易に想像がついてしまいつまらないような。もちろん山口猊下*2、香寿・涼風両男爵夫人、由美子ナンネール、それに何と言っても吉野シカネーダーの続投は喜ばしい所なのですが。市村さんには2007年の時のような演技ではなく、今度は絶好調本気モードを見せていただきたいですし*3、また、多分歴代コンスの中で初続投と思われる*4前回からの続投となるhiro改め島袋寛子ちゃんのもっと大きくなったコンスも観たい、と願わずにはいられません。

*1:何せ四季のファミリーミュージカルを除いた初ミュージカルが『M!』でしたもので(^_^;)。ついでに山口さんとの出会いも『M!』。

*2:また猊下のあの素敵なマント捌きが観られるなんて!

*3:もしかしたら、2007年はお家に妊婦さんがいらした等でお疲れだったのかも知れませんが。

*4:コメ欄のあまたさんのご指摘を受け調べた所、2002年の初演時にコンス役で12月のみ登板していた西田ひかるさんも、2005年の再演時に続投されていました。ちなみに10・11月のコンス役は松たか子さんでした。あまたさん、ありがとうございました。(2010.3.26追記