日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

やっぱり「ダンス」・オブ・ヴァンパイア!

もう1週間も前ですが、NHK-BSで放映していた2009年のトニー賞授賞式を見ました。
夕食を作りながら見流していたので、飛び飛びにしか見ていませんし、BWの役者さん方のお名前はライザ・ミネリ以外全く知らないような体たらくですが、作品賞などを総なめにした『ビリー・エリオット(Billy Elliot The Musical)』の主演男優であるところの少年のソロダンス、そして舞台となる炭坑の暴動シーンのダンスにひたすら圧倒されてしまいました。
ちなみにビリー少年役はトリプルキャストだそうで、後から主演男優賞を受け取りに3人の10代の少年達が登壇し、爽やかに挨拶していました。

BWに渡る資金のない人間としては、『ビリー』が日本に輸入上演されたら是非観に行きたいものだと思っております。でも、10代の子が主役だから、もしかしてJ事務所辺りが上演権を持っていってしまったりするのでしょうか。
まだJ系ミュージカルを観たことはありませんが、まず出演する子はそこそこ綺麗でしょうし、それに『プロデューサーズ』を観に行った友人も面白かったと言っていたので、作品の質も決してあなどってはいけないでしょう。しかし。J系ミュージカル(そしてテニプリミュージカルも)は、東宝ミュージカルの人気演目よりも遥かにチケット確保が難しそうなイメージがあるので、あー、Jファンに混じって普段と違うチケ取り競争をしなくてはいけないのか、とため息をついてしまうのです。いっそ来日公演してくれないかなあ。

ここでようやく本題に入ります(笑)。
そんなわけでダンスはやっぱり美しい方が良い、と思いつつTdVのブログにようやく上がったスペシャルイベントレポートフィナーレダンス映像を視聴いたしました。

まず、素の本人ではなくちゃんと役になり、ヘルベルトとして客席に振付指導している吉野さんが素晴らしいです。
そして、先ほどの『ビリー』とためを張るぐらい圧倒されたのが、伯爵の化身ダンサーである森山開次さんの切れの良いダンス。彼のソロダンスの時間はほんの数十秒だった筈ですがすっかり見惚れて、ほんの一瞬にもかかわらず人を惹き付けるダンスってあるんだな、と、映像のその部分を何度も繰り返して見ています。
今回は「抑えがたき欲望」の場面で伯爵ばかり眺めていないで、きちんと後ろの化身ダンサーもチェックしよう、と決めました。幸いにも、森山さん、そして楽日近くに登板される新上さんのどちらの化身ダンサーも見られる予定です。

でも、その後の全員ダンスの最後の最後に登場した伯爵の、確かに振りは正しいし、手先も私などより全然綺麗に伸びてはいるのですが、微妙〜にカクカクした手振りもつい微笑ましく見守ってしまいます(^_^;;)。どうも伯爵に対しては点が甘くなっていけないですね。