日々記 観劇別館

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『篤姫』第40回

今週の久光様は本編への出演はありませんでしたが、冒頭に先週の戦装束姿と、駕籠の中で長州めー!と歯噛みしている姿との回想が流れていました。

和宮の懐妊騒動は可哀想でしたね。天璋院とのつかの間の触れ合いの場面も良かったですが、それ以上に、家茂が懐妊の報せから間違いと分かるまでの一連の話を直接聞く姿はあえて見せず、長州征伐に出向く前の写真撮影の場面で彼の優しい気遣いを見せるという展開が心憎かったです。
一方京都では勢力回復を図ろうとする長州を主体とした蛤御門の変が起き、御所を襲撃した長州は朝敵に。
そして、蛤御門の変への協力により閉鎖の危機を迎えた海軍操練所のメンバーの引き受け先を求めて、龍馬が帯刀のもとを訪れるという出会いがありました。
龍馬の助力によって今後薩摩と長州は倒幕のため手を結ぶ方向に向かいますし、また、国を変えるために帯刀もそれを推し進めていくことになるのでしょうけれど、今後そのことにより天璋院は苦しみ、幕府も倒れていくことになるわけです。
今後どんどん見てるのが辛い話になっていきそう。歴史的には敗者の立場になる人達を主役にした話なので仕方ないのだけど。
帯刀も我が道を行けば行くほどに、天璋院の進む道とは別方向になるのだけど、それをこれから苦悩することはあるんだろうか?その苦悩をお琴さんが支えることになるのか?等、残された2ヶ月程の展開が気になる所です。

お琴さんについては、最初帯刀が天璋院と似たところを求めるのかな?と思ったのですが、囲碁はやるのか?と彼女に尋ねて、やらない、という答えを得た上で、半押し掛け女房的な成り行きとはいえお付き合いすることになるので、別に面影を求めたわけじゃないんだな、と今の所は解釈しています。むしろお近さんにない開けっぴろげな華やかさを求めたんじゃないかと思っていますが、多分来週以降お琴さんの違う面も出てくるでしょうから、まだ断言はできません。
家茂・和宮夫妻のラブラブぶりをあれだけ丁寧に描いているのだから、きっと帯刀・お琴の結びつきも豊かに描いてくれるだろうと期待しております。