日々記 観劇別館

観劇(主にミュージカル)の感想ブログです。はてなダイアリーから移行しました。

『レベッカ』トークショー(2008.5.22)

今日は『レベッカ』のソワレを観に行ってきましたが、帰宅が遅くなってしまったのでそちらの感想はまた改めて、ということで、トークショーのレポートのみ簡単に記させていただきます。メモもなく記憶が頼りなので、例によって間違いがあるかも知れませんがご容赦ください。

トークショーはソワレ終演後の21:40頃に開始し、22:10頃に終了しました。司会は執事フリス役の松澤重雄さん。本日のゲストは吉野さんとシルビアさんでした。いずれも役の扮装のままでのご登場です。
シルビアさんのトークはツボを心得た笑い所満載でした。吉野さんよりシルビアさんのトークの比率が高かったのですが、記憶している限りを抜き出しますと、
「ダンヴァースの演技は顔を止めておくのが大変」
「私は松澤さんに頭蓋骨の形の美しさばかり誉められる」*1
「2幕の審問場面でバルコニーから舞台袖の階段を下りてすぐ次の場面だが、クリエの舞台袖は本当に狭いので、裾を持ち上げて(と、その場で実演(^_^;))走って下りる」
等々。
一方吉野さんのトークは結構天然系でした。やはり記憶から抜粋すると、
「出番が少ないので楽屋で人の歌を一緒に歌って覚えて、いつ誰に何があっても良いようにしている。『チェックメイト』とか一緒に言ったりして」*2
「役に入る時(前の場面の)人の影響をすぐ受けてしまい、変になまったりしてしまう。それで楽屋でよく言い回しを真似される*3
といった発言をされていました。
また、シルビアさんによれば、初日に吉野さんがかなり緊張しまくっていたにもかかわらず、ファヴェルは正規の出番が一番遅いので、
「え?まだ出てないの?」
な状態で大変なことになっていたとか。吉野さんは、
「1幕でやっと出たかと思ったら(ダンヴァース夫人に)『出て行け』って言われちゃうんですよね」
と笑ってました。
吉野さん、公演中の失敗談を聞かれた時は、初日にファヴェルが2幕のウィスキーを飲む場面で気管に液体を詰まらせた状態のまま、歌い出すきっかけの台詞を口にしてしまい、変な声で歌う羽目になったという話を披露されていました。17日マチネでグラスを落とした時の話も松澤さんが振ってましたが、余り乗ってこられない感じでした。本人的にはそんな大きい失敗と思っていないのか、それとも余程痛恨だったのか、はたまた当日フォローした禅さんとのトークにネタをとっておくつもりなのかは不明です。

後半、サプライズゲストとして演出の山田さんご登場。レベッカには初日から3日間しか関わらず、後は「ほうきに乗った魔女*4」の方へ行ってたそうです。本当にトークの為だけにクリエに顔を出されたことを匂わせていました。
ラストの質問は、「あなたに取って役者(演出家)とは?」
吉野さん「役を生きて、皆にそれを観ていただくこと」
シルビアさん「出会いと孤独が交差して、それを出していくこと」*5
山田さん「ペテン師…詐欺師。人を動かして不労所得を得ている」
というのがそれぞれのお答えでした。
ショーの間とにかく笑いっぱなしだったのに、これ以上細かく覚えていないのが残念。
なお、フリスが愛用していてトークにも持参されていた時計は、松澤さん自前の小道具だそうです。松澤さんご本人も結構面白い雰囲気の方でした。

*1:ダンヴァース夫人の髪型は地毛だそうですが、他の演目でカツラの下に着けるヘアネットを被った頭の形が綺麗だそうです。

*2:ここで松澤さんから『ちひろちゃんの役狙ってる?』と茶々が入ってました。

*3:吉野さん、台詞回しがそもそも独特の色っぽさを醸し出してますし……。

*4:イーストウィックの魔女たち』のこと。

*5:すみません、うろ覚えです。